2009年2月28日土曜日

< 参 考 文 献 >

同志社大学HPより:
同志社大学学術リポジトリ/紀要論文/同志社保健体育 第46号 p.89/「日本と世界のノルディックウォーキングの動向」竹田正樹教授
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http://elib.doshisha.ac.jp/cgi-bin/retrieve/sr_bookview.cgi/U_CHARSET.utf-8/BD00011938/Body/027000460007.pdf

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***以下、抜粋引用はじめ*******
(同志社大学学術リポジトリとは、本学の学部、研究科、研究所、センター及び研究センター群に所属する教職員・大学院学生等の研究者及び研究プロジェクトが生成した電子的形態の研究成果・ 教育資源等の学術コンテンツを一元的に収集・蓄積・保存し、無償でネットワークを通じて世界に 向けて情報発信を行うシステムです。)
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3)世界の先駆者たちとノルディックウォーキング普及のための議論
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 ノルディックウォーキングの普及をどうするかについては,筆者の立場が研究者であったことから,商業ベースの話には残念ながら場違いな感があったが,健康科学,健康教育,あるいはスポーツ科学という立場では,多くの収穫があった。例えば,ポールの開発に関する話題では,誰でもが使いやすく,しかも手に衝撃の少ない用具はどうあるべきか,グリップや尖端のチップの形状はいかなるものが望ましいのか,また,中国においては心臓病のリハビリテーションとして心臓病学会との協力の下にノルディックウォーキングを普及させる用意があるという報告があったが,このことも今後の世界および日本のノルディックウォーキングの普及には大変興味深いものであった。我が国においても心臓病のリハビリテーションとしてノルディックウォーキングを普及させようという動きがあるが,一研究者や指導員が単独・個別に行うのではなく,協会や学会との組織間連携がこのスポーツの普及あるいはリハビリテーションや健康教育に大きく貢献するものと考えられた。
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ま  と  め
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 今回は国際ノルディックウォーキング協会の動向とコンベンション2007に参加しての報告を感想も交えて述べたが,総じて,ちょうど10年前にノルディックウォーキングの普及がスタートしてから,健康運動としての優れた効果が確認され,世界中に急速に広まったことが確認できた。その愛好者の数はすでに全世界で800万人を超えていると推測されている。今回のコンベンションに参加して,今後もかなりの勢いで益々愛好者が増えることが予想できた。
 一方,普及に伴って,INWAをはじめとした組織作りも実施されてきたが,INWAが世界唯一の公認団体であるが,組織として完全なる地位にいるとはまだ言えない現状もある。それは今後の課題ということになろう。いずれにしてもこの素晴らしい健康運動を日本においても普及させたいと筆者は願うばかりである。
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***以上、抜粋引用終わり*******

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この文献はすでにこのブログでご紹介申し上げたことがありますが、今回テーマの利便性を考え再び参考文献とさせていただきます。
-ウエルネスウォーカーWellness Walker-

2009年2月27日金曜日

№169)「 常歩(なみあし)秘宝館」HPのご紹介


馬シミュレーション「常歩(なみあし)秘宝館」HPより

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普段われわれが自らの肉体に無関心でいられるのは健康な証拠でもある。だが、ただで健康と若さが保たれている年代ならまだしも、生活習慣病に罹病したりいつしか肥満になって、他者にそれを指摘されはじめて肉体の異変に気がつくというのがほとんどの方のパターンではないだろうか? ことに歩くということに関しても同じで、人間としてこのもっとも基本的な健康のための「歩き」を、どれだけの人が深く考え、今日までそれを改善してきたことでしょうか。

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と、いうことで、本日はこの研究をなされている「二軸動作(常歩)研究会」管理者:木寺英史先生ホームページご紹介申し上げ、そのまことに興味深く、かつ奥の深い内容のいくつかを引用させていただきます。この投稿欄にはノルディックウォーキングに関しての大変に興味深い論文があります。ここにご紹介申し上げます内容は、私のこのブログでも取り上げました内容とほぼ同じものがあり、詳しくはどうぞHPそのものにアクセスしてくださいまし

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http://www.namiashi.net/


***「二軸動作(常歩)研究会」HP引用はじめ***********


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 常歩(なみあし)とは、元々、馬の歩き方です。

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 私たちは、身体の左右に軸感覚を形成することによって合理的な身体運動が可能になると考えました。具体的には他のコーナーで説明しますが、この「二軸感覚」のルーツがどこにあるのかも探りました。  

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 これは人間がまだ四ツ足で歩行していたころの感覚ではないかと考え、ウマの常歩(なみあし)に着目したのです。ウマの歩様は4つに分けられます。最も遅い速度での歩様が常歩(なみあし)です。この常歩(なみあし)を観察しますと、右後肢が前に出て遅れて右前肢が出て行きます。次に前に出た右前肢に引き込まれるように左後肢・左前肢の順で出て行きます。左右に重心を揺らしながら歩いています。

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 人間の合理的な走歩行も常歩(なみあし)の原理と同じではないかと考えました。右足に体重をやや寄せながら踏み込むと、同側の右腕が引き込まれるようにでていきます。そして、すぐに反対側の左の軸に移し変えて体重を寄せ返し左足を踏み込むと、また引き込まれるように左腕が出ていきます。これは、自然で心地よい動きです。

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 私たちは、人間の「二軸感覚」での走歩行のことをいつの間にか常歩(なみあし)と呼ぶようになっていました。そして、この二軸の動きはあらゆるスポーツや武道に応用できることがわかってきました。そこで「二軸動作」の愛称(ニックネーム)を常歩(なみあし)と名づけることにしたのです。

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 その後、多くの選手の方々が実践し成果を上げています。北京オリンピックのメダリストの中にも、常歩を習得したり、私たちの著書を読んでいただき参考にされた選手の方々もおられます。

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 是非、みなさんも私たちとともに常歩(なみあし)を学び、合理的な身体動作法を身につけましょう。

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***「二軸動作(常歩)研究会」HP引用終わり***********

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うーん!!! 偶然とはいえ、私も直立四足歩行をお馬に教わりました。

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***「二軸動作(常歩)研究会」HP並川指導員/投稿論文引用はじめ***

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ノルディックウォークと二軸動作


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JWA ノルディックウォーク公認指導員)並川耕士

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私は競歩を専門に、主にマスターズ陸上で活動している市民ウォーカーです。

「二軸歩行との出会いとこれから」と「二軸歩行との出会いとこれから2」を投稿させていただきましたが、その後、競歩のトレーニングに有効と思われたことから、ノルディックウォークに興味を抱き、気が付けば、JWA(社団法人日本ウォーキング協会)のノルディックウォーク公認指導員になっていました。

ここでは、ノルディックウォークと二軸動作に関して、現在感じていることを述べたいと思います。

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ノルディックウォークに関して

最近は、新聞などでもノルディックウォークのことが取り上げられたりしていますので、ご存知の方も多いと思いますが、一般的に、クロスカントリースキー(ノルディックスキー)のポール(ストック)を使ったウォーキングを「ノルディックウォーク」と呼ばれています(「ポールウォーク」や「ストックウォーク」と呼ばれることもあります)。ノルディックウォークの始まりは、ヨーロッパの北欧においてクロスカントリースキーの選手が夏場に体力維持・強化のためのトレーニングにポール(ストック)を使ったウォーキングを取り入れたことだと言われています。当初は肩までの長さがあるポールを使用していたため、慣れた人にしかできないトレーニングであったようですが、1997 年にフィンランドで誰にでも簡単にできるような形のポールを使ったことと、運動効率の高い全身運動であると認められたことから、フィンランド国内に普及し、その後ドイツ、オーストラリアなどに広がりました。

ノルディックウォークには、その起源であるヨーロッパ・スタイルと、近年、日本の医療現場から有用性が認められてきているジャパニーズ・スタイルの、2つのスタイルがあります。ヨーロッパ・スタイルは、ポールを斜め後方に強く突くアクティブなウォーキングスタイルで、ジャパニーズ・スタイルは、ポールを前方に突く安全なウォーキングスタイルです。

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ノルディックウォークは、以下の効果・効能を有することから、最近、注目を集めていま

す。

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・身体全体の約 90%の筋肉を使った全身運動となり、通常のウォーキングと比較して運動効果が 20%前後アップ。

・背筋が伸び、歩幅が広がり、理想的なウォーキングフォームが身につけられる。

・4点支持となることで着地時の足腰への負担が軽減され、肥満した人や高齢者に優しいウォーキングとなる。(特にジャパニーズ・スタイル)

・首や肩の血行が盛んになるため肩こりに効果的。

・メタボリックシンドロームの予防・改善が期待され、ダイエットの効果が高い。

・リハビリテーション中の人たちや足腰に不安のある人へのウォーキングスタイルとして理想的。

・転倒防止に効果的。

・持久力、筋力、柔軟性の3つの要素をバランスよく向上させられる。

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ノルディックウォークと二軸動作

二軸動作に関しては、常歩秘宝館のメインテーマであり、随所で詳細に解説されていることから詳しくは述べませんが、私が現在二軸動作のポイントと捉えていることは、「踵を踏む」「膝の抜き」「遊脚が軸」の3つです。これら3つのポイントを踏まえて、現時点で、私は以下の①~④を繰り返すような歩き方を理想と考えています(実際には右足①+左足③、右足②+左足④、などのペアとなります)。

(①)支持期前半(体の前方(接地)~真下):股関節は外旋位で外旋力がかかる膝を抜くことが重要、腕は掌を前に向けてボーリングのボールを投げるような感じ

(②)支持期後半(体の真下~後方(離地)):股関節は外旋位で内旋力がかかる

お尻を踵に押し付けるような感じで踵を踏むことが重要、腕は掌が内側

(③)遊脚期前半(体の後方(離地)~真下):股関節は内旋位で内旋力がかかる

踵を踏んだ後のフォロースルーのような感じで、膝が自然と抜けて前に振り出される

こと(意識的にももを上げようとしないこと)が重要、腕は掌を下にして前から後へ

(④)遊脚期後半(体の真下~前方(接地)):股関節は内旋位で外旋力がかかる

遊脚が軸となって前に振り出される、腕は掌が内側

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以下、上記した私が理想と考えている二軸動作に基づく歩き方とノルディックウォークとの関係を考えてみました。

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ノルディックウォークでは、遊脚と同側の腕でポールを地面について、前から後に突きます。ポールを地面につくことで、ポールを持つ腕(=遊脚側の腕)に重心をかけることになりますが、このことによって、遊脚側に軸が形成されやすくなると考えています。

そもそも、バランスを取った状態(=静的安定)で歩く中心軸動作に対して、二軸動作は、不安定な状態(=動的安定)を推進力とする歩きかたです。この動的安定は二軸動作の推進力ではありますが、通常のウォークでは1点支持と2点支持を繰り返すことによって体を運んでいるため、不安定な状態=危険な状態と無意識のうちに拒否反応を示してしまうのではと思われます。そして、この無意識の拒否反応のために二軸動作が習得しにくくなっているようにも見受けられます。

一方、ノルディックウォークでは、ポールを使用することから、2点支持と3点支持を繰り返すことで体を運ぶこととなります。そのため、動的安定の不安定さに対する無意識の拒否反応が、通常のウォークよりも軽減されるのではと思われます。そのため、ノルディックウォークでは、安心して遊脚側に軸を形成することができ、二軸動作の習得しにくさを補うことが可能なのではと考えています。

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ノルディックウォークでは、親指と中指、薬指の3本でグリップを軽く握ります(この時、強く握ると腱鞘炎や関節炎の危険があり、また、血圧が上昇しやすくなることから強く握らないことが大切です)。そして、ポールを地面について、前から後に突きますが、その際にポールを突く腕はポールを持っているが故に内旋せざるを得ない状況となります(この時、ポールを持っていなければ、腕が前から後に振られますが、内旋・ニュートラル・外旋のどのような状態をとることも可能となります)。通常のウォークでもノルディックウォークでも、腕が前から後に振られる時は、前述した③~④のプロセスに相当しますが、この時、遊脚の股関節は内旋するのが望ましいと考えています。そして、ノルディックウォークでは、ポールを持つことによって腕が内旋となり、股関節が内旋するのをサポートする効果があると考えています。その結果として、ノルディックウォークでは遊脚が後から前にスムーズに出ていく感じが得られるのでは、と思っています。

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ノルディックウォークでは、ポールを強く握らないことが大切だと書きましたが、特に、ポールを前から後に突き終わった後に強く握ることは、ポールの先端が後方で跳ね上がってしまって危険を伴うため、注意が必要です。すなわち、ポールを後から前に持ってくる時は、ポールを握る手の力を弱めて腕の力を抜くことが大切です。そして、この時、力を抜くことによって、腕は外旋しながら後から前に戻ってくると思われます(この時、前述の①のボーリングのボールを投げるような感じが有効だと思っています)。このように、ノルディックウォークでは支持脚と同側の腕が外旋することで、前述のプロセス①で支持脚側の股関節が外旋しやすくなり、膝が自然と抜けるようになるのでは、と思っています。また、支持脚側がプロセス①の時、反対側の遊脚は③のプロセスであり、遊脚と同側の腕はポールを前から後に突いています。そして、ポールを前から後に突くことによって、反対側の支持脚と同側の腰が乗り込んで膝がスムーズに抜けるのでは、と思っています(支持脚側のお尻を、誰かに前に押してもらうことによって、腰がスムーズに乗り込んでいくのと同様と感じています)。そして、この膝の抜き(①)の後には②の踵を踏むプロセスが続きますが、踵を踏むことによって不安定な状態(=動的安定)がつくられ推進力が得られると考えています。この時の不安定な状態(=動的安定)に対する拒否反応が、ノルディックウォークにおいてポールを持つことによって軽減されると考えられることは、前述したとおりです。

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まとめ

・ノルディックウォークでは、遊脚側に軸が形成されやすくなり、二軸動作が習得しやすくなると考えています。

・ノルディックウォークでは、ポールを前から後に突く遊脚と同側の腕が内旋しやすくなり、遊脚が後から前にスムーズに出ていくと考えています。

・ノルディックウォークでは、ポールを持つ腕が後から前に外旋して戻ってくることで、支持脚側の股関節が外旋しやすくなると考えています。また、遊脚と同側の腕でポールを前から後に突くことによって、反対側の支持脚側の腰が乗り込んで膝がスムーズに抜けると考えています。

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以上のように、ノルディックウォークは、メタボ対策や介護予防に有効であることが期待されていますが、それに加えて、私は、二軸動作を体得するのにも有効ではないか、と考えています。 以上

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***「二軸動作(常歩)研究会」HP並川指導員/投稿論文引用終わり***

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うーん!!! 素晴らしい研究です、まことに奥深い考察ですネ ここまでノルディックウォーキングの動きをつぶさに検証した人は他にないのではないでしょうか。「特に、ポールを前から後に突き終わった後に強く握ることは、ポールの先端が後方で跳ね上がってしまって危険を伴うため、注意が必要です。すなわち、ポールを後から前に持ってくる時は、ポールを握る手の力を弱めて腕の力を抜くことが大切です。」というところは、表現こそ違い私の説と同じですネ また、(この時、強く握ると腱鞘炎や関節炎の危険があり、また、血圧が上昇しやすくなることから強く握らないことが大切です)という箇所も。障害を生みやすいノルディックウォーキング・グリップの握り方に注意を喚起していますね

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ここで話は代わりますが、人間は動物であることをもうとっくの昔に忘れてしまったのだと私は考えています。とくに動物が持つ身体能力は人間の場合完全に失われてしまった。いま、車輪のあるストック歩行はその失われた運動機能をリ・コンデションする運動処方といえるのではないか そのようなインスピレーションが、この「二軸動作(常歩)研究会」のホームページの馬を拝見して浮かびました。これからも悟り満載のこのホームページを勉強させてもらいます。

-ウエルネスウォーカー Wellness Walker

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<参考URL並川指導員/「ノルディックウォークと二軸動作 2

http://www.namiashi.net/image/A1D6A5CEA5EBA5C7A5A3A5C3A5AFA5A6A5A9A1BCA5AFA4C8C6F3BCB4C6B0BAEE2A1D7CAC2C0EEB9CCBBCEA1CAC2E7BAE5A5DEA5B9A5BFA1BCA5BAA1CBA1CA2008C7AF8B7EEA1CB.pdf

2009年2月24日火曜日

№168) 車輪&タイヤ→スポーツ障害を防止する


写真はベビーカー

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スポーツ障害というものは激しいスポーツにおいては言わばつき物でありましょう。例えばテニス肘やゴルフ肘(上腕骨外上顆炎)がその代表ですが、他にさまざまな障害が発生し、なかには肋骨骨折とか深刻な事態に陥ってしまう人もいる。ですからそうなる前に防止策としてそこにインストラクターとかコーチが必要なわけで、事前のストレッチやスポーツ後のクールダウンなど適切に行われなければならない。もちろんプレーそのものも傷害の起きない正しい方法で取り組まれなければならないわけです。一方、市民スポーツとか生涯スポーツ分野ではこの激しいスポーツと比較するならば、なんといってもその運動方法は極めて安全なことが必須条件でなければなりませんネ

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ノルディックウォーキングは歴史が浅くまだ始まったばかりのムーブメントです。特に、いままでのところアスファルトのような硬い舗装道路では、その衝撃が上肢に伝わるため、取り組めば取り組むほど上半身にさまざまな傷害が発生します。研究者の間ではその課題を克服しなければならないと考えられており、ここに幾つかの論文*も内外に見受けられます。このブログ「進化するノルディックウォーキング」におきましても一貫してその危険性に注目し、グリップを水平に握れば安全に推進力を得ることが出来、危険で陳腐なグーパーテクニックを止めて、ストラップレスで解決を図ることを提案してまいりました。障害を産むストレートで不自然なグリップ、危険なストラップ、推進力の無いシャフトの角度、そして衝撃を生む原因の先端アスファルトチップス、その全てが人間工学的にも力学的にも整合性がないものであり、つまりは防止策の前にやらなければならないのは設計の変更です。同時に設計を進化させなければ生き残れないという問題でもあります。

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本日のテーマ、衝撃を回避するための車輪そしてタイヤです。現在のノルディックウォーキングのストックは、ガチャガチャとノイズを発生させていますね。この騒音も車輪のタイヤでスムースにこの雑音を防止することが出来ます。車輪&タイヤのクッションが有効であることは自転車を例に挙げれば明瞭ですネ 今日のベビーカー**(乳母車)もハイテクで、多くの車輪&タイヤが装着されているのもある、だから乳児はスヤスヤ眠ることができるのだ。右上のWallness Walker設計図面はまだ無骨ですが、そのための車輪&タイヤを装着してあります。これに美しいラインのデザインを施せば、見た目にも綺麗な機能美あるストックに変身させることができるでありましょう!!! いまデザイン募集中ですョ


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現在のノルディックウォーキングには共通のテクニックとして、ストックを引き戻す際に先端を空中に跳ね上げて引き戻す、というのがあります。が、このテクニックは他者に対し非常に危険な行為でありプレイする人に対する苦情も多い。さらにそれは引き戻しにおいても上腕上肢の力が開放されていないので、常に疲労を蓄積させている状態です。一方、車輪装着によりこの跳ね上げはまったく必要なくなります。ストック先端の車輪はそのままスムースに回転し路面を流れるように引き戻される***。ですから引き戻し時にはグリップ掌握からは力を抜いた状態を維持し、このため半歩ごとに上腕上肢を疲労から開放することができる。まぁ、このように一石二鳥の効果が得られるのがノルディックウォーキングもしくはストック歩行における車輪&タイヤ装着の効果であります。

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でも・・・、強い強い推進力を得るためには、この車輪&タイヤだけでは実現できないのだ。それにはもうひとつの極めて重要な装置が必要なのです。それは・・・ いつしかの日にそれを明らかにしてここに書き込みいたします。

-ウエルネスウォーカー Wellness Walker



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*ドイツ研究機関:Deutsches Waking Institut HPより

http://www.walking.de/nordic-_walking/training/nordic_walking/nordic_walking_-_aber_richtig_12.html

**ストック・ストローラーHP&動画 06:08

http://www.stokke-stroller.com/ja-jp/stokke-xplory-stroller/endorsements/stokke-xplory-the-first-pick-luxury-strollers-by-ny-resident.aspx

***ドイツ実験映像:Nordic Walking Stock mit Rolle

http://www.myvideo.de/watch/4911085/Nordic_Walking_Stock_mit_Rolle

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2009年2月21日土曜日

№167) ストック歩行の進化論


チャリオット (ウィキペディアより:カデシュの戦いで戦車に乗るラムセス2世、アブシンベルの壁画より)

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Theory of evolution of stick walking

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ノルディックウォーキング・ストックウォーキング・ポールウォーキング・スキーウォーキング・サイクルウォーキングとそれぞれ呼ばれるストック歩行という歩行方法は、実際に両手を使って歩いた人ならば誰しも驚くように、確実な運動効果を肌で実感することができ、体験した多くの人々が感動を覚えるという、まことに素晴らしいスポーツでありまた健康増進のための運動プログラムであります。この両手を使って全身で歩くスタイルは、人類が直立二足歩行に進化したのが160万年前の原人とされますから、ストックを使う直立四足歩行というこの歩き方は、それ以来の出来事であり歩くことに関する“人類史上初の快挙”と言えなくもない。その心は、快挙の“挙”はにぎりこぶしのことでありますからネ

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われわれの祖先である原人は、歩くことに代わる手段として身近な四足動物の背に乗って移動することを覚えた。そしてやがて筏や舟で河川や大海を渡る方法をあみだした。だから歩くこと自体を進化させるなんぞの必要性はなく、そのために知恵を絞るに至らなかったのだと思いますネ 杖というものはバランスをとるためのものであって推進力にはけっしてならない。一方、車輪という便利なものが生まれたのが紀元前3,000年のメソポタミア文明というから、それがやがて荷車になり馬車やチャリオット(戦車)にまでなり、そして近世産業革命以降の乗り物である内燃機で陸海空を猛烈なスピードで移動するありとあらゆる移動手段に発達したわけです

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こういう手段を編み出した人間は、有史以来誰も歩くことを補助する道具を想い浮かべることすらなかった。道具といえば便利な自転車なんかもあったからですネこのように移動手段としての車両のみならず、後世肉体労働も機械化され運動不足から誰も逃れることの出来ない世の中になって、心身への悪影響が叫ばれ、その対策が取られたのは20世紀に入ってからのこと。現在のIT社会下における運動不足はさらに深刻さを増し、人々はそれをこのまま放置するこを許さなくなった。この間各界でさまざまな健康のための運動プログラムが数多く考えられ、そのなかでいま残る一番身近な運動はなんといってもウォーキング&ランニンでありましょう。

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これらは20世紀が残した代表的な健康運動プログラムでありますが、そこには残念ながらそれぞれ大きな弱点が存在する。その弱点とはウォーキングの強度は弱すぎランニングは万人にとり強すぎたのであります。言葉を変えて言えば、ウォークは効き目がなくランニングは壮健でなければならなかったわけですね。そのような背景があったので、その中間の運動プログラムこそ人々が待ち望んだものではなかったか 幸いストックを使っての歩行は全身運動でありながら如何様にも強弱をコントロールすることが容易なため、これまでのウォーキング層もランニング層も容易に包み込むことが出来るという極めて戦略性に富んだ21世紀の健康のための運動法であり、生涯スポーツであります

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このウォーキング&ランニングは共にアスファルトというフィールドを使う。それは大きく成功した運動プログラムの前提条件で、大衆に愛される市民スポーツとしてのムーブメント発展のあかし(証)であった。このフィールドであるアスファルトを抜きにしてこの運動プログラムは存在しない。これは21世紀にも断固継承しなければならない。しかし残念ながら現在ノルディックウォークのポール(ストック)はこのアスファルトにおける使い勝手が悪い。もともと雪用ストックから始まり野山の草地、砂浜などストックが突き刺さるフィールド用に開発されたものである。したがってアスファルトの硬い路面は滑ってしまいその効果を発揮できないのが実情である。このため現在人々は極めて弱弱しく歩かねばならない状況がある。而して目標とする運動効果は求められず、残念にもその戦略的特性を発揮するに至らない。

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このようにノルディックウォーキングを市街地で発展させるには、どうしてもストックを進化させなければならない背景がここにあります。それには設計変更が必要で、先端に逆転防止クラッチ内蔵車輪を装着するならばアスファルト対応は解決いたします。さらにシャフトを曲げ、グリップを水平にすれば、人間工学ならびに力学法則に対応する構造となります。この進化したモデルのストックはすでに試作品によって実験済みで、アスファルトにおける使い勝手の良いものと証明され、強い推進力を得ており、ストラップレスできわめて安全です今般、ドイツにおいてこれと類似の試作品(まだストラップ付きのままでグリップも改良されていないが)によって、VTRでデモストレーションが登録されているのを見ても、この進化の方向性が間違っていないことを示しています(「車輪の効果」につづく)

-ウエルネスウォーカーWellness Walker

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<参考Video

ドイツにおける進化したストック歩行のビディオ

http://de.truveo.com/Nordic-Walking-Stock-mit-Rolle-Esterwegen/id/3398585735

2009年2月18日水曜日

TRUVEO NORDIC WALKING STOCK VIDEO 映像

ビディオ観賞サイトTRUVEOからの映像で内容は同じです。
http://de.truveo.com/Nordic-Walking-Stock-mit-Rolle-Esterwegen/id/3398585735

ついでにカヤックの映像も。すみませんがこういうの大好きなので
http://de.truveo.com/Praumlgbach-Dezember-2007/id/1605671398






2009年2月17日火曜日

№166) 進化したストック歩行のビディオ発見












写真は Laufrolle an Nordic-Walking-Stöckenより

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Video of the evolving stock walking is discovered.
ウヒャー!!! 超ウレピー♪♪♪  
こりゃドイツ語ですね!!! 実に大きな進化。おいらの心は興奮冷めやらない。これですよこれ、これこそが待ち望んでいた進化の形です、ぜひともこれを開発し商品化していただきたい。
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この朗報を私ウエルネスウォーカーは待っていたのだ! 18.08.2008, 9:14 とありますから昨年の夏このビデオは登録されているんじゃね。ここで使われているLaufrolle という言葉はドイツ語でキャスター、つまり車輪とかコロのことですネなんとまぁ~おいらが考えた車輪にそっくり!!!世界は広いよねとにもかくにもこのように望んだとーりに進化してくると、ノルディックウォーキング(北欧歩き)という言葉の持つ意味もなくなるでしょう。そして世界中のアスファルトロードが健康のためのフィールド、ストック歩行のためのものになるということです。
こりゃグローバライゼーションの世の中ですからアッというまに広がって世界中の人々に福音をもたらすでありましょう。ドイツのみならずアメリカ、中国、日本にも・・・。とにかくノルディックウォーキング・ポールウォーキング・スキーウォーキング・ストックウォーキング、スティックウォーキングを愛好している世界中の皆様とともにこの進化をお祝いしなきゃーなりませんねこれからの続報が超待ちどうしいキーワードは車輪ストック:Laufrolle an Nordic-Walking-Stöckenだよーん
ドイツ語原文****************************
Beschreibung: Durch den Einsatz einer Laufrolle an Nordic-Walking-Stöcken, werden Laufgeräusche minimiert. Der Walker braucht nicht mehr, bei verschiedenen Bödenbelägen, zwischen Asphalt-Pads und Spitzen wechseln. Zudem wird der Muskelaufbau gefördert.
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私ウエルネスウォーカーが、上記にちょっと主観を重ねて翻訳して見ました
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説明:ノルディックウォーキング・ストックに車輪を用いることで、ノイズ(雑音)は最小になりいままでにない Bödenbelägen =摩擦が得られ、これまでのアスファルトパットを交換するだけで、ウォーカーの皆様はいままで以上に、さらに心身の健康を増進することができるのです。
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本日はたいへんお騒がせいたしました
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2009年2月16日月曜日

№165) 砂浜ノルディックウォーク体験ビディオのご紹介



・・・・・・・・・・・・・スエーデン夏海岸の写真(AXESS関連より)

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ノ ルディックウォーキングは砂浜では素晴らしく快適なのである。なぜなら世界中の海岸でノルディックウォークをする姿が見られるからだ。どうしてかというと ストックが深く刺さりこのため非常に強い推進力が得られるからだ。ただし足も潜るのでそれはとても疲れるというのが難点ですネ ところがそれも波打ちぎわだと硬さがちょうど良く理想的なノルディックウォーキングができる。そのような波打ちぎわand草地においてストックの角度がよーくわかる、そういう動画を本日はここにご紹介申し上げます

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この映像はAXESS社のHP、スエーデンにおける専門家である第一人者ロニー・カールソン(Ronny Karlsson)氏が熱心にかかわった映像です。怖いほど真剣なその関連ビデォオもぜひともご参考に

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//////////// クリック/

http://www.axess-sports.com/eng/index.php?option=com_content&view=article&id=28&Itemid=65  02;46

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このビディオでは砂浜を歩くストックの角度に注目しながら観察してください。ストップモーションだとはっきり確認できますがストックは約50°ぐらいではじまり35°ぐらいの角度で終わっている。過日このブログに書き込みましたように厳密な意味で力学的に望ましい角度は突きはじめが45°~終わり30°です。一方、平坦なフィールドではストックの角度が45°以上になると重心が浮き、歩行効率は悪くなるのでそれは本来ご法度、タブーですネ

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.................................写真はウエルネスウォーカーのストック歩行

.現在アスファルトでは45°以下で歩くと市販ストックは滑って歩けない。ところがストック先端に小さな車(コロ)をつけ逆転防止ロックのクラッチ内蔵設計ならば、力学的に望ましい角度で面白いように強い推進力が得られる、それがWellness Walkerストック設計の重要なポイントです。これで誰もがアスファルトで砂浜の波打ちぎわや柔らかい草地と同じように、ノルディックウォーキング=ストック歩行ができるようになります   

(この問題はまだまだつづきます

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<参考>AXESS NORDIC WALKING http://www.axess-sports.com//

2009年2月13日金曜日

<参考動画>ノルディックウォーキング体験Videoご紹介


本日はノルディックウォーキング体験Videoご紹介

//////////// クリック////////////
http://www.youtube.com/watch?v=Has-9Fof0zg 02:51


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この人はストック先端が滑らない摩擦力あるフィールドを選んで歩いていますネもし安全なアスファルトでも同じように歩くことができれば、それは肥満に悩む世界中の人々に福音をもたらすことになるでしょう♪ そのためには先端にワンウエイクラッチ内蔵の小車輪を装着すれば、舗装道路でも本格的なノルディックウォーキングが可能になります。

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それにしてもこのお方、典型的ナシ型肥満がお見事です。
Nordic Walking Speed Power Abnehmen aber mit Vernunft:和訳で「ノルディックウォーキングのスピードパワーで正しく減量」と私は翻訳しますがみなさんどうでしょうか?

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2009年2月12日木曜日

№164) ストラップレス・グリップ(strapless grip)、ストラップ無用論のつづき

・・・・・・・・・・・・・・アーバンポーリング・ストック
・・・・・・・・・アーバンポーリング・グリップ


・・・・・・・・アーバンポーリング ・Traction Tips





・・・・・・・・・・・・KVプラス社のグリップ


・・・・・・・・・ペーサーポール社のストック



・・・・・・・・・ Wellness Walker設計のストック

本日は少し深い話の書き込みになりますがなぜアーバンポーリングのストック(ポール)は、ストラップレス=ストラップ外し、を実現することできたのか?
私ウエルネスウォーカーが検証の結果、その答えは明瞭であり以下の3項目があげられます。
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①グリップがシャフトに対し目測でおよそ20度曲げた設計となっている。このためシャフトにおける路面との角度をおよそこの20度分小さくすることが可能となり、その結果として推進力は増加する。(私ウエルネスウォーカーが妥協点を求めた目標角度は45度)
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②グリップ下部分にもガード(つば)を付け、握ったこぶしの小指球部(小指の根元付近)がそこにしっかり当たるので、ストラップに頼ることなく強い力をシャフトに加えることができ、これによって推進力は増加する。(Wellness Walker ストック設計図参照  ↑ 
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③先端の柔軟アスファルトチップス(Traction Tips)によって路面との摩擦力を増加させ、シャフトから伝わる強い力が加わってもストック(ポール)先端が路面を滑ることが少ないので、これによって強い推進力を得ることができる。(Wellness Walker ストック理想は車輪)
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以上によりアーバンポーリングのストック(ポール)は、ストラップレス、ストラップ無し、を実現することできたわけです。それに比べエクセル社・レキ社・スウィックス社をはじめとするヨーロッパ勢のグリップ設計はほとんどがストレート、細く真っ直ぐな設計であるため、ストラップに依存せざるを得ずstrapless gripに至らない。このようなことがあって北米アーバンポーリングがストラップレスでは優位にある。しかしそれで進化が終わるものでもなくいまだその弱点は多く存在し引き続き使い勝手における改良の余地が目立ちます。
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例えばグリップの角度ですが、進化したスイスKVプラス社採用のHandle Ergo Clip のグリップ角度は約40度であり、イギリスPacer Pole社は45度であります。日本のWellness Walkerのグリップはシャフトに対する角度を45度=グリップは水平です。大きな推進力を求めるには最低の妥協できる角度が以下に述べるごとく45度=水平であることからして、アーバンポーリング社ももっと改良の余地がのこされている。
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ヨーロッパのみならず北米のメーカー各社はこのシャフトの角度における根拠ある説明を避けているが、そもそもシャフトの角度とはいかなるものがベストなのか?これは作用反作用の力学法則からみてベストはかぎりなく水平に近いほうが効率よく推進力を求めることが出来る。だからシャフトは長ければ長いほど推進効率は大である。しかし実際にはそれでは使い勝手が悪い。推進力は得てもその長さが邪魔になるからだ。であるからして利便性との妥協点を探り、それが直角との中間である45度とするのである。これが力学上説明できる私ウエルネスウォーカーの理論的根拠であります。
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よくメーカーや販売店はストックの長さに言及するとき、身長×0.64~0.68と説明するがその根拠を示すことはさすがに出来ない。なぜならばそれはストックの設計上その方がよいというだけのものであって力学的に整合性のある話ではないからだ。しかもテクニックである上肢の位置関係で変わってくる問題でもある。だから軽はずみに身長×0.64~0.68とかを言えば、後で説明に苦労するのは本人なのである。そろそろメーカーはこのシャフト角度とその長さについての理論的根拠を原点に立ち戻って見直す必要があります。
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注意すべきはこのシャフト角度は固定的なものであるが、一方人間は歩けば前に移動するわけですネ。このためストックを突くときは例え45度でも、半歩先に身体が移動すると歩幅で異なるもののその角度は約15度減少し30度となる。45°→30°これがより厳密な路面に対する半歩歩きはじめと終わりの最低妥協できるシャフトの角度といえる。アーバンポーリングのストックを検証したとき、目測でおおよそ60度で突き最後に45度ぐらいになっていて60°→45°である。まだまだその角度が立っている(大きい)から、メーカー各社のストックと同じく求める推進力には遠く及ばないのである。

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つづく次回は車輪について

2009年2月11日水曜日

№163) 書評: 「ノルディックウォーキング ウォーキングとストレッチ」


ペトラ・モマード-ヤオホ博士、カーリン・アルブレヒト両氏(P5写真)
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超クールな本です!!!
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http://www.nap-ltd.co.jp/book/NO68.html
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(有)ナップ刊行によるこの本のタイトルは「ノルディックウォーキング」が先になっており、監訳者序文でもそのような傾向がうかがえるもののこれはそのためのいわゆるハウツー本とか実用書ではけっしてない。むしろストレッチングに焦点をあてた、もっともっと範囲の広い知性あふれた健康のための専門書。一言でいえば超クール!!!と私は受けとめましたですネ。むしろ、「知的ストレッチングのすすめ」というサブタイトルのほうがいよいのではないか
この私ウエルネスウォーカーも、実はいわゆるストレッチに関しては日常的な実践者で、本格的に取り組んでからかれこれ5年以上になります。この冬季においても最低週3回、各1時間程度は取り組んでいて自分でもストレッチ道は究めてきたと自負しており、そして自らのQOL向上を獲得するためには欠くことができないトレーニングだとかねがね思っています。で、この著書を読んで、これまたそれを確認させられるとともに「目からうろこが落ちる」がごとくの感を抱いたのであります。

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この著書「ノルディックウォーキングウォーキングとストレッチ」は、ペトラ・モマード-ヤオホ博士、カーリン・アルブレヒト氏の共著で、私が重要であると認識するのは、集中して読めばつかむことができますが全体を通じてその文章の中にある多くの哲学的とも言える「悟りの言葉」ですネそれから「モビリゼーション」*という言葉の意味。これは両氏の専門的な学問知識に基づくものであり、長年の実践経験のみが到達することのできる独壇場ともいえる領域でありましょう。(このなかで博士がストラップを使っているのは、本人の問題ではなく製造メーカー側の責任ですね。)
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世間には違いだらけの健康法があふれています。メディアは間違いだらけのダイエット法であふれ、TVで流されるメタボ対策の短絡的な運動法の数々。ほかにもさまざまな間違いだらけのムーブメントに私がいいたいことは多々ありますが、それは別の機会に譲り、最後に付け加えますならばこの本は健康のためのバイブルと言っても過言ではない。
そしてこの本に使う写真はほんの少しでも間違いがないように全部両氏ご自身がモデルになっていてそれが最も信用できる要素となっていますネ♪ いつの日かこの先生方の講演がありましたら素敵なそのお姿を拝見したいので私ウエルネスウォーカーぜひとも聴講したいです!!
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<参考>
*モビリゼーション(もしくはモビライゼーション)は、理学療法and整体用語として使われることが多く、スラスト**などの瞬間的矯正をかけることなく、関節に細やかな運動を繰り返し与え、硬直した関節部分を動くように回復させたり、痛みを軽減させることを言います。緩やかで優しい矯正法なので、年寄りや子供にも安全なテクニック。また、この手技はスポーツ選手などに大変有効で、関節の柔軟性向上や障害予防、疲労回復などの効果がある。
** スラストとは、関節の歪みを正すために関節に加える力のこと。関節が空隙化(くうげきか)するため「ポキッ」などの矯正音を伴う。

2009年2月10日火曜日

<関係図書紹介>

写真は「ノルディックウォーキングウォーキングストレッチ」の表紙
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私ウエルネスウォーカーもこの出版物を知らなかったという図書をここにご紹介申し上げます。これはドイツの研究者:Karin Albrecht,Petra Mommert-Jauch両氏によるノルディックウォーキングandウォーキングストレッチに関する専門的な著書の、小室史恵先生監訳・松浦恵美子両氏による翻訳書です。昨日縁あってこのことを知りましたのでこれから皆様とともにこれを勉強して見ようと思いたちました。 -WW(Wellness Walker)-
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http://www.nap-ltd.co.jp/book/NO68.html
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四足歩行→ノルディックウォーク・ポールウォーク・ストックウォーク

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ストック歩行 

より楽しいトレーニング

健康のための全身運動

クオリティ・オブ・ライフ向上

グローバルに広がる生涯スポーツ

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Keyword → Lifelong Sport

2009年2月8日日曜日

№162) NEW!!!カナダ・アーバンポーリングHPの動画が更新されました!!!

.....................バンクバーオリンピックのマスコット
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前回このブログで雪面ノルディックウォーキング(於・ポーランド)をご紹介申し上げましたがこれはスクールの動画で参加は初心者と思われます。にもかかわらず林間コースでは全員が難なく正統ノルディックウォーキング=ストック歩行(sauvakävely [サウヴァカヴェリュ])をさり気なくこなしているつまり両手のストックで強い推進力を加えていることが分かりますネ。これぞ求めている正しい四足歩行であり理想とする姿なのです。私はこのような運動効果を舗装道路においても実現したいと考えています。当然エクセル社やレキ社も方向としては同じように考えてきたことと信じます
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http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=8L2XCC58JXQ&feature=related
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ところが、ノルディックウォーキングのポール(ストック)というものは、とにかく舗装道路における使い勝手が非常に悪い。雪面や野山、砂浜だけに有効なものに止まっては万人のための健康運動としてはマイナーな存在で終わる。いま世界を見わたすときストック歩行=四足歩行という、健康戦略には必須アイテムであるポール(ストック)の性能が悪いと、ムーブメントそのものがジリジリ衰退してしまう恐れがある。そう考える私ウエルネスウォーカーは、その危機感がきっかけで一年前にこのブログで書き込みをはじめ、あらゆる角度から既成のNWポールを検証し、且つ設計上の新しい提案をしてまいりました
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現在、私が調べますに世界120社のストック製造会社がある、しかしアスファルトをはじめ舗装道路における使い勝手はすべて悪いですネ使い勝手の良いギアを製造するメーカーの存在は、何処を調べても残念ながら一社もありません。ところが、部品そのものにおいては理想に近いものがある。もしそれらをつなぎ合わせることができれば、ノルディックウォーキングはここに進化し、考えられないほど大きく発展するでありましょう!!
一方背景としてそのような理想的なストックの存在というものが、運動不足を強いられるIT社会の人々にとっては欠くことが出来ない。而してこのような生涯スポーツへの潜在需要というものはきわめて巨大であり且つグローバルなものだとみられます。
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そこで私なりにその改良点を一言で申すと、「推進力あるストックの開発」につきます。現在NWポール(ストック)はこの推進力に不足する。だからすべての人々の手を危険なストラップで縛りつけたり、一歩ごとに手の平をグーそしてパーする陳腐なテクニックを指導する、このように誤った方向に人々を導いてしまった。その指導がアスファルト歩行では腱鞘炎や骨格筋系統の傷害を生む原因ともなったのです。
このようにアスファルトでは土台無理な設計にもかかわらず逆に身体の方をポールに合わせそれで運動効果をえるのだと宣伝するメーカーのスタンス。それでもなほ悲しいかな舗装道路における推進力効果はあまりにも乏しいのが現実です。
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今日NWポールを製造する主要なメーカーはこれまでのブーム、その成功に甘える守旧派的存在となり、かれら自身が知らず知らず消費者、プレイヤーのためのストック改良の障壁となり新たな進化への抵抗勢力にならないともかぎらない。それは彼らに厳しいかもしれませんが、ノルディックウォーキング=ストック歩行というものは、いま完成段階ではなくあくまでもまだほんの創成期のレベルであることを関係者は忘れてはならないと思う。進化によってのみ完成に近づく。私ウエルネスウォーカーはそのように考えます!!
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ここに以前からストラップレス・グリップ(strapless grip)、ストラップ無用論を主張する人物がいます。来年には冬季オリンピックが開催されるカナダ・バンクーバーのアーバンポーリング社、マンディー・シンタニ氏(Mandy Shintani )がその人です。ストラップは要らないとする彼女の確固たる考え方とそのストック(ポール)が、このたび更新されたHPにも見ることができますので、これを私は進化のプロセスに必須なものであると注視、今回この新しい動画を参考にこれから皆様とともにあらためて検証して見ましょう♪!!!


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NEW!!!***********
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http://www.urbanpoling.com/Web%20Video/Components/Components.html 3:00
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http://www.urbanpoling.com/Web%20Video/Adjusting/Adjusting.html 1:47
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http://www.urbanpoling.com/Web%20Video/300%20Vs%20700/300%20&%20700.html 1:25
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<参考>
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http://www.urbanpoling.com/Web%20Video/Mandy%27s%20Intro/Mandy%27s_Intro.html
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http://www.urbanpoling.com/Web%20Video/DVD%20intro/DVD_Intro.html
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http://www.urbanpoling.com/Web%20Video/Agenda/Agenda_Intro.html
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次号につづく(continuation )
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四足歩行→ノルディックウォーク・ポールウォーク・ストックウォーク
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ストック歩行       
より楽しいトレーニング

健康のための全身運動

クオリティ・オブ・ライフ向上

グローバルに広がる生涯スポーツ

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Keyword → Lifelong Sport

2009年2月3日火曜日

№161) ポーランド雪面ノルディックウォーキング教室の動画


.../////////////////////ヨーロッパバイソン(クリックで拡大)



アメリカ大陸のバイソン(野牛)は先住民が狩をしていたことなどで有名ですが、かつてヨーロッパにもバイソンは生息していた。ところがその野生の個体は1919年に一旦は絶滅したのだという。しかしながらその後動物園で飼育されていたものを野性に戻す試みが成功し現在ではポーランドの東、ベラルーシとの国境にあるビャウォヴィエジャの森にだけは多数生息するという。これがヨーロッパバイソンであるが、もちろんこの動物は写真のとおりの四足歩行。ただしわれわれのノルディックウォーキング=ストック歩行の場合と違い彼らはストックを使わずとも四足歩行なのだ!!! 
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そんなのあったりまえのちょっと苦しいこじつけかもしれませんが、本日はこのかつてバイソンが生息していたポーランドにおける楽しい雪上ノルディックウォーキングの教室をご紹介申し上げます。場所はポーランド中央部にある夏には風光明媚なOtwock(オトボック)、今は雪景色一色ですがもともとフィンランドにおけるノルディックウォーキングはこの雪面で生まれたもの。ですから今回は正統ノルディックウォーキング=ストック歩行の参考になると思います。それにこの映像はいまもっとも新しい動画ですから本日はこれをご紹介申し上げます。ちょっと冗漫のきらいあれど、でもとっても楽しいですよ
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http://jp.youtube.com/watch?v=242jBpfgs3U&feature=related ① 0:48
ウフウフウフ・・・総勢25人かな? 雪上ノルディックウォーキングで練習場。

http://jp.youtube.com/watch?v=7JlB8sXbIgQ&feature=related . ② 9:57
コーチンの言葉を通訳。折れてしまった!!! ウフフフ・・・、準備体操・ストレッチ。
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......................←残念ながら未登録ですね。
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http://jp.youtube.com/watch?v=8L2XCC58JXQ&feature=related ④ 0:43
林間コースをノルディックウォーキング。みなさんさすがになれていますよね。
正しい歩き方、間違った歩き方。踵のつき方、足の蹴り方。ストックの使い方。
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http://jp.youtube.com/watch?v=DroTVEqLLsw&feature= ⑥ 2:27
一人ひとり歩き方をチェック。約二人手と足が同時? でも皆個性豊かですよね。
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http://jp.youtube.com/watch?v=6TtDbbqoA- ⑦ 6:51
.ジムスティックを使ってのいろいろな遊び方。腕伸ばし、逆立ち、縄跳び、腕相撲、ジャンプスキー、クロスカントリースキー、ボクシング、引っ張りっこ・・・。
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これを撮影する本人がマイクの近くで始終笑っちゃうのでこちらもついつい失笑。どこの国の人も笑う箇所はほとんど同じですネ。はじめからジムスティックという以前このブログでも取り上げた参考 ↓ クリック参照ギアを使ってストック歩行している人もいます。インストラクターは英語で女性がポーランド語に通訳していますね。あまり年配者はいない様子ですがどういうグループなんでしょうか? それにしてもアスファルトをはじめとする舗装道路では使い勝手の悪いNWポールも、今回の雪面では推進力があってみなさん楽しんでいましたネ
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<参考>2008年7月25日110) I inspect Gymstick Nordic Walking. 新しい「ジムスティックノルディックウォーキング」を検証する
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