2008年11月28日金曜日

№142) ノルディックウォーキングを進化させる方策 



その1)ノルディックウォーキングテクニックの盲点
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ノルディックウォーキングは「クロスカントリースキーから生まれた」、とは誰でも必ず口にすることですね。ところがそこに大きな問題というか盲点が潜み弊害を生んでいます。ノルディックウォーキングに使用するポールorストックのメーカーはその問題を既に承知しています。しかし現在までその事実を明らかにし根本的解決に着手するという気配はありません。これでは今後のノルディックウォーキング・ムーブメント発展はありえないでしょう。
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では、それはどのような問題点なのか。明らかにされていない盲点とはいかなるものなのか。それがどのような弊害を生んでいるのか。その解決策は果たしてあるのかないのか。本日はそのことにつきまして、私なりに書き込みをする中でぼちぼち考えながら検証し、それをブログの記録にとどめたいと思います。
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知られているようにクロスカントリースキーの場合、ストックが雪面に突き刺さるので推進力が大きくなる。ということなどこのブログでも既に検証してきました。が、ことは単純にそれだけにとどまるものではなく、ウォーキングの場合と比較し決定的に違うもうひとつの要点は、スキー板(足)はもともと摩擦力が無く滑りやすい設計に出来ている。ので、スキーストックからの作用が反作用として水平前方への推進力になる、という事実がわれわれが見落としがちな言わば盲点になっているのであります。
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もとよりクロスカントリースキーの場合は板(足)が雪面を滑る。したがって仮に両足を交互に交代させずとも重心が水平方向前方に移動する。つまり、ストックを斜め下に突いても反作用は水平前進としてスムーズですね。これは渡し舟の竿の場合もそうですしノルディックブラディングのストックの場合も同じくみな水平に前進移動しますね。反作用の結果として斜めに上下するということはありません。
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(別問題ですが念のためにさらに詳しく述べると、クロスカントリースキーにはテレマークという技術があります。それはスキー板から踵を浮かせて強く雪面をキックすることによって前方推進力に置き換えるという作用反作用の法則も働いているのであって、ストックの作用反作用だけでなく全身の複合した力が水平方向への推進力となっております。)
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それに引きかえ、ウォーキングの場合足は前に滑らず固定しています。身体が移動するのは両足を交互に交代させることによってのみです。それが証拠に片足だけで前進してみてもスキーのように前に移動することはできない。このように両者はその基本において根本的条件が違っている。この事実関係をウォーキングの場合必ず念頭に入れておく必要があります。
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ここで何を言いたいのかというと、ウォーキングのポールorストックは斜め下を突きますね。その作用がどのように現れるかというと、それは結果として斜め上に反作用いたします。つまり、足が固定されていてスキーのように前に滑らないので重心は斜め上に移動してしまう。これが避けることの出来ないニュートン第三法則と言われる力学そのものです。スキーの場合は水平に移動してくれたので問題にはならなかったこの事実、しかしウォーキングでは重心の上下運動という無駄な動きがどうしても伴ってしまいます。実はこれが解決をしなければならないノルディックウォークにおける極めて深刻な問題点なのであります。
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この問題にメーカーはどのように対処してきたか?またその弊害とはいかなるものか・・・それは果たして解決されるのでしょうか?つづく。)

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<参考>
クロスカントリースキー
http://jp.youtube.com/watch?v=Xx77mF_vQUA&feature=related
ノルディックブラディング
http://www.nordicblading.com/portal/nordic_blading/english/
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♪♪♪進化で発展するWストックノルディックウォーク!!!

2008年11月21日金曜日

№番外)Wストックノルディックウォーキングを変える驚異の新素材カーボンナノチューブ






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軌道エレベーターの素材に考えられている驚異の新素材カーボンナノチューブは以前から研究されている。もうすぐWストックノルディックウォーキングにも使えるか

そのURLは下記 ↓です。

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http://www.org-chem.org/yuuki/nanotube/nanotube.html


http://www.org-chem.org/yuuki/nanotube/nanotube2.html

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♪♪♪この素材はWストックノルディックウォーキングに使える!!!

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2008年11月19日水曜日

№140) This is must-viewing!!! Lifelong Sport in the Netherlands. これぞ必見!!!オランダにおける生涯スポーツ


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オランダは世界最大の歩け歩け大会「インターナショナル・フォーデーズ・マーチ」の開催国で知られ、その歴史は90年を超えていて言わばウォーキング大会では世界的大先輩ですね。したがって日本におけるウォーキング大会もこの経験を模範にしてきた経緯があります。 そのオランダにおけるWストックノルディックウォーキング大会の最新映像が、今般YouTubeに登録されていますので、本日はこれをネタに書き込みさせていただきます。




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http://jp.youtube.com/watch?v=VNGxkFK4OrQ&NR=1
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これは本年2008年11月9日(Sunday)今日から十日前の出来事です。場所はオランダの北プラバント州(Nord-Brabant)のボクスメール(Boxmeer)市における運動公園ですね。この関係記事によれば、昨年のこの大会は参加者が166名であった。が、今年のこの大会にはなんと861名が参加し、これはギネスブックに登録できる世界新記録だと言ってます。まっこと驚きですよね
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とにかくこの映像を見ると、参加者の年齢層は物凄くさまざまで、幼児もいれば小学校の子供達も多数参加していますね。若者もけっこう散見できてハイヒールの若い女性もいたり、とにかく中高年ばかりという印象はまったくありません。記事によれば九十歳のお年よりも参加したそうです。中には凄く太った人もいるし2メーター近くの大男もいて微笑ましい。カップルもいれば単独で参加しているらしき人もいる。中には同じユニホームの集団もいて、実に多士済済ではないですか?この日は3キロのコースで設定されたとのこと。
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http://jp.youtube.com/watch?v=8DwUcVh1aSs
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まぁ~、ブラスバンドを先頭にしてブカブカドンドン街中をデモストレーションするのはこれがWストックノルディックウォーキング大会をお祭り騒ぎにしているからなんでしょう。大きなマイクの音が気になりますがこれも市民の支持があってのことでしょう。昔から街をあげてのお祭り騒ぎが身についているのではないかしら。そしてこれはWストックノルディックウォーキングが既に紛れもなく生涯スポーツの域に達してしまったのだと思います。オランダがウォーキング大会先進国であったのは二十世紀。はたして二十一世紀もオランダはWストックノルディックウォーキング大会で世界をリードするのか




いやいや、日本も北海道大滝国際ノルディックウォーキング大会がありますからね。あそこ大滝はなにしろ1万人ぐらい軽く超えることのできる経験と実力、そしてコースの実績という有利な条件がありですからけっしてオランダに負けてはいないと思いますね。でもしかーし、それにはストックorポールの使い勝手を改良しなければ実現しない。いまのままのストックorポールではムーブメントに限界があります。Wストックノルディックウォーキングはもう十年以上経つのにメジャーな広がりを見せない。それはフィンランドでもオランダでもドイツでもアメリカでも世界に共通した課題なのであります。

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♪♪♪Wストックの進化で全世界の生涯スポーツに!!!
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2008年11月17日月曜日

№139) スポーツライフに関する調査(要旨)

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わが国における各種実態調査については、健康・体力づくり関係は厚生労働省の管轄であります。またスポーツ関係は文部科学省の管轄となっています。ただしスポーツ関係企業におけるその活動は経済産業省管轄です。そして我々に身近な全国都道府県、自治体関係は総務省の管轄となっています。他に内閣府においても調査がなされ「体力・スポーツに関する世論調査」など、われわれWストックノルディックウォーキングに取り組む者としては極めて重要で関係の深い調査もあります。
先般、私のこのブログに、2008年11月12日・№137)社会の深刻な罹病率と次世代型生涯スポーツの必要性と題して厚生労働省のホームページを引用させていただきました。本日は文部科学省管轄の、日本を代表する第一線研究者による「スポーツライフに関する調査」というものをここにご紹介させていただきます。この調査は永きにわたり隔年実施され、次回は来年春に発表される予定でその内容も大きく期待されます。 が、今般ご紹介の下記内容は、調査時期:平成18年6月22日~ 7月10日の要旨であります。したがって内容自体はこの著書を直接購入されるか、それとも最寄りの図書館に蔵書として請求するのもよろしいのではないでしょうか!!

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http://www.ssf.or.jp/wk_dat/pdf/ld_2006.pdf
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***以下引用開始**********

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※この調査結果は、3月19日(月)午後、東京都渋谷区・東京運動記者クラブで発表する最新のデータです。 2007.3.19
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『スポーツライフに関する調査』
~結果報告 ~
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当財団がスポーツの振興度を図るひとつの指針と考えている「アクティブ・スポーツ人口※」が、
今回の調査では15.9%。2004年の前回調査16.1%とほぼ横ばいの状況であった。
わが国のスポーツライフを豊かにするためには、スポーツ関係者の一層の努力が必要である。
(※「週2回以上、1回30分以上、運動強度「ややきつい」以上の条件で運動・スポーツ実施している人。 )
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【主な調査結果 】
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1)運動・スポーツ実施率<p20表1-1,図1-1,p21図1-2,図1-3,p23図1-6,図1-7
わが国成人の「運動・スポーツ実施率」ここ4年間伸びず。女性の不活発さが際立つ。
・ 「アクティブ・スポーツ人口※」-15.9%(推計人口1,631万人)。2004年調査の16.1%とほぼ横ばい。 <p20表1-1,図1-1,p23図1-6>
・ この1年間にまったく運動・スポーツを実施しなかった者(非実施者、レベル0)-2004年26.6%→31.7%に増加。 <p23図1-7,p21図1-2>
・ 性別-週2回以上の定期的な実施者(「レベル2」以上)では男女差はみられない。 <p21図1-2>
・ 週2回以上の定期的な実施者(「レベル2」以上)は、50歳代46.7%、60歳代52.4%、70歳以上40.9%と高く、運動・スポーツを実施している高齢者層の積極さがうかがえる。 <p21図1-3>
一方、非実施者(「レベル0」)では、男性27.4%に対し、女性は35.6%と女性が男性を8.2ポイント上回る。
今回の調査では、女性の非実施者の多さが際立つ結果となった。
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2)運動・スポーツ実施のシニア化<p64図1,p65図2>
この10年で運動・スポーツのシニア(50歳以上)化が顕著
・シニア(50歳以上)層の運動・スポーツ実施率の動向をみると、この10年間で特に「ウォーキング・散歩」への参加率の増加が21.5%→43.3%と顕著。 <p64図1>
・種目別に実施者の平均年齢をみると、この10年間で最も上昇したのが「ゴルフ(コース/練習場)」の平均10歳上昇。
・ シニア化が顕著な種目は10種目-「ウォーキング・散歩」「体操(軽い体操、ラジオ体操など)」「ゴルフ(コース)」
※本調査の回答者の平均年齢は、1996年45.9歳 →2006年51.0歳=5.1歳の上昇 <p65図2>
「ゴルフ(練習場)」「ハイキング」「サイクリング」「水泳」「ゲートボール」「スキー」「エアロビックダンス」 <p65図2>
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3)運動・スポーツ種目 <p24表1-2,p26表1-4,p28表1-5>
女性の「ヨーガ」人気!データにあらわれる
・過去1年間に行なわれた種目のトップ5は、1位「散歩(ぶらぶら歩き)」、2位「ウォーキング」、3位「体操(軽い体操、ラジオ体操など)」、4位「ボウリング」、5位「筋力トレーニング」で2004年調査と同様の結果。
・女性の「ヨーガ」の実施率が、2004年調査の23位(2.8%)→今回10位(4.9%)へ上昇。また、今後行いたい種目においても希望率18.8%と、「散歩」「ウォーキング」に次いで3位と高い。 <p24表1-2,p28表1-5>
・種目別愛好者人口をみると、「ウォーキング」を週2回以上実施している成人は、推計で1,231人。2004年調査と比べると21万人の増加。
特徴は、「釣り」が2004年調査の5位→10位。「野球」19位→27位へ順位を大きく下げた。 <p24表1-2>
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4)スポーツ観戦 <p44表4-5>
テレビでのスポーツ観戦も受信チャンネル毎に多様
・ 過去1年間にテレビで観戦したスポーツ中継番組(ニュースは除く)を受信チャンネルごとにまとめた。
地上波-「高校サッカー」「ラグビー」「マラソン・駅伝」「高校野球」「競馬」「大相撲」が9割を超える。
BS-「プロバスケットボール(NBAなど)」「アメリカ大リーグ」ほぼ5割を超える。
CS-「競艇」「海外プロサッカー」が1割を超える。
インターネット配信-「競艇」7.1%、「サッカー日本代表」4.8%、「プロ野球」4.7%の受信率を示した。
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5)スポーツ・ボランティア <p46図5-1,p47図5-3>
スポーツ・ボランティア活動、一層の普及・啓発が必要
・ 過去1年間にスポーツ・ボランティア活動を行なった成人は、わずか7.3%。1994年の調査時から10年以上経ても、なお1ポイント増に留まる。 <p46図5-1>
・ 実施希望率が高く、実施率との比較で今後の活動が期待できるのは、20歳代の男性と、60歳代の男・女であった。
<p47図5-3>
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6)運動・スポーツ活動に対する満足度 <p51図6-1,図6-2,図6-3>
女性の30歳代・40歳代、現状に不満。環境づくりが急務
・ 成人で運動・スポーツを「行ないたいと思うができない」不満層は変わらず4割。 <p51図6-1,図6-2>
・ 「行なっており満足」な成人が、2000年調査から始めて2割を超え、「無関心」な成人も初めて2割を切る。
・ 一方、女性の30歳代で「行ないたいと思うができない」者が2000年調査から6年ぶりに6割を超え、40歳代の57.3%とあわせて、現状に大いに不満を持っていることがわかった。 <図6-3>
【【調査結果の動向からみえたひとつの問題点 】】
『女性のスポーツ実施があぶない』非実施者が前回の29.8%→35.6%(5.8ポイント増)
「行ないたいと思うができない」不満層も30歳代・40歳代女性では6割を超える。
30歳代・40歳代の女性が運動・スポーツに親しめる環境を提供する必要がある。
例)子どもを幼児用の運動プログラムに預けて、母親が思いっきりスポーツを楽しめる機会。
幼児と共に身体を動かせる機会の提供など。
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【-本調査の特徴- 】
本調査は、1992年から隔年で実施している全国調査で、今回で8回目。
わが国では初めて「実施頻度」「実施時間」「運動強度」の3つの観点からスポーツ人口を量および質の両面から算出。
スポーツ関連書籍はもとより、自治体のスポーツ振興計画や保健体育の教科書などにも多数引用。
調査の概要
1調査目的:
本調査はわが国の運動・スポーツ活動の実態を総合的に把握し、スポーツ・フォー・エブリワンの推進に役立つ基礎資料とすることを目的としている。特色は、「実施頻度」「実施時間」「運動強度」の3つの観点からスポーツ実施率を算出している点である。基本項目である「スポーツクラブ・同好会」「スポーツ観戦」「スポーツ・ボランティア」「健康に関わる意識と行動」に加えて、トピック項目として「運動・スポーツの実施理由、非実施理由」「スポーツ振興機関の認知度」などを取り上げている。
2調査内容:
1)運動・スポーツ実施状況2)運動・スポーツ施設
3)スポーツクラブ・同好会4)スポーツ観戦
5)スポーツ・ボランティア6)運動・スポーツへの態度
7)健康に関わる意識と行動8)スポーツ振興機関の認知度
9)個人的属性 10)自由記述
3調査方法:1)母集 団;全国の市区町村に居住する満20歳以上の男女
2)標本 数;3,000人
3)地点 数;市部176地点、郡部34地点、計210地点
4)抽出方法;層化二段無作為抽出法
4調査時期:平成18年6月22日~ 7月10日
5回収結果:有効回収(率) 1,867人(62.2%)(男性:894人、女性:973人)
6 SSF調査研究委員会:
委員長海老原 修 横浜国立大学 教育人間科学部 教授
委員 武田 文 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 助教授
長ヶ原誠 神戸大学 発達科学部 助教授
仲澤眞 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 助教授
平川澄子 鶴見大学 文学部 教授
松尾哲矢 立教大学 コミュニティ福祉学部 教授
水上博司 日本大学 文理学部 助教授
藤本和廷 笹川スポーツ財団 常務理事
渡邉一利 笹川スポーツ財団 常務理事
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***この調査に敬意を表し、引用終わり**********
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この調査において「軽い散歩」「ウォーキング」「ラジオ体操」などが実施運動・スポーツ種目の上位を占めています。が、最近のアカデミックな学会における研究者の発表によれば、愕然とすることでありますがそれらはいづれも筋骨格系統のトレーニングとしてはほとんど効果のないものであることがわかってきました。
したがいましてここでもまたおこがましくも繰り返し強調しなければならないのですが、我々をとりまく運動不足病は深刻です。国も自治体も、医療・保健・体育関係者は、Wストックノルディックウォーキングに注目していただきこれをすばやく取り入れてほしいと思います。
Wストックノルディックウォーキングは、ストック&ポールを改良さえすればきわめて安全な全身運動であり、その運動強度はいかようにも調整できる次世代型の生涯スポーツです

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♪♪♪スポーツライフの基礎Wストックノルディックウォーキング!!!
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2008年11月13日木曜日

№138) ある生涯スポーツとの素晴らしき出会い






Joyoliving *Online
ここに私も感銘を受けたある体験記事をご紹介申し上げます。
茨城県地域情報紙「常陽リビング」Joyoliving *Online より、
[2008年9月16日(火)]
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***以下記事引用*****************
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生涯スポーツにノルディックウオーキング
ベーシックインストラクター丸島 秀明(まるしまひであき) さん
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定年まで体育教師を務めた丸島秀明さん(土浦市在住、68歳)のモットーは生涯スポーツ。以前は長距離マラソンにのめり込んだが、右ひざを痛め昨年2月に走ることを断念。今はスキーのストックのような2本のポールを突きながら歩くノルディックウオーキングに夢中。下半身への負担が少なく手軽に楽しめるためすぐさまとりこになり、日本ノルディックフィットネス協会(JNFA)のベーシックインストラクターとして体力向上、健康維持の効果を体験会などで広めている。
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過日のノルディックウオーキング体験会に集まったのは、好奇心おう盛なお年寄りたち。丸島さんからポール(ストック)の調節の仕方、ストラップの取り付け方などについて説明を受け、さっそく近所の運動公園に移動。ポールを使ったストレッチ体操で体をほぐし、慣れないポールに戸惑いながら歩行を開始。足はかかとから着いて、足と反対の手に持ったポールを斜め後方の地面に突く。 グリップを強く握りながら手を後ろに振って離す感覚はコツがいるが、その反動を利用して歩くため下半身の負担が少ない。一連の動作が身に付くと歩調も軽やかになり会話も弾む。
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5キロ(90分)ほど歩くと「家ではごろごろするばかりなのに、こんなに歩けるなんて」と参加した男性。その言葉に「ノルディックウオーキングはメタボリック対策や転倒予防になるシニア向けの安全な運動としても注目株です」と笑顔で話す丸島さん。
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丸島さんが提唱するノルディックウオーキングは、1930年代初頭にフィンランドで発祥。クロスカントリースキーの選手が行うシーズンオフのトレーニング法として、10年ほど前から欧州を中心に広まったレクリエーションスポーツ。全身の筋肉を使う有酸素運動で、病気・けがのリハビリや健康・体力維持などに適し、身体能力や性別、年齢にかかわらず取り組める。
ポールのグリップ形状はスキーのストックと大差なく、取り外しできるストラップを手首に通して固定すると操作がしやすく力も入る。先端部分には、ひじやひざの衝撃を和らげるゴムのパッドが取り付けられている。
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「今でこそ平気ですが、初めはポールを持って歩いていると奇異な目で見られ恥ずかしい思いもしました」東京生まれの丸島さんは、戦火を逃れ両親と共に土浦の親戚の下に疎開。中学のころから器械体操が好きで、高校では新しく体操部を立ち上げるほど打ち込んだが、体育教員を目指していた大学のスポーツ実習で、器械体操に勝るスキーの魅力にひかれた。
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大学卒業後は土浦やつくば、牛久の県立高校で38年間、体育教員として生徒たちを育んだ。教員生活も後半に差し掛かった50代の時に定年後の生き方を模索。「退職してすぐに好きなこと、やりたいことはみつからない。職業柄スポーツとは切っても切れない縁。生涯スポーツに励もう」と趣味の幅を広げクロスカントリースキーのマスターズ大会に挑戦。最高で全国5位まで腕を上げ、冬恒例の楽しみになった。
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さらに、体育教員の専門知識を生かした健康管理、体力維持のためマラソンも始めた。初めは家の近所を走る程度だったが、体力が付いてくるとスイッチが入った。北海道サロマ湖100・マラソン完走、つくばやかすみがうらなどのフルマラソン出場は数十回に及んだが、07年の勝田マラソンで5キロも走らないうちに右ひざに激痛が走り、歩くこともままならなくなって初リタイア。学生時代に痛めた左足をかばった結果の関節炎で、以前のように走れなくなった。
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日本ノルディックフィットネス協会の設立とポールを使うウオーキングについて知ったのはその数カ月前。「まだ現役で走れるうちは必要ない。もっと年を取ってから取り組もう」と考えていた矢先のけがに運命的な出会いを感じ、協会の講習を受けベーシックインストラクターの資格を得た。
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ほかに遠泳やテニスなどスポーツの趣味は多彩だが、一番はやっぱりノルディックウオーキング。「誰もが手軽に始められるのが魅力。足腰が丈夫になり、歩行姿勢も良くなるなど理想的なスポーツです」。土浦の都和公民館で定期的に体験会(第2・4木曜)を開き、近場のウオーキング大会にも積極的に参加してアピール。さらに「この楽しさを多くの人に伝えていきたい」と毎朝近所の人たちと一緒に歩いて汗を流している。
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***以上引用終わり*****************
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いろいろなことに挑戦されてきた丸島秀明氏のこの記事、実に申し分の無い体験ですね。これは大なり小なりWストックノルディックウォーキングを経験した方であれば共通する実体験ではないでしょうか。
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現在市販されているストック&ポールにおきましても既にこのような感動を受ける大きな効果があるわけです。したがいましてこれからさらに使い勝手の良いストック&ポールの設計と機能に改良すべく進化させるならば、それはメジャーな全国規模のいや全世界規模の生涯スポーツにすることができるのではないでしょうか ! !
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♪♪♪理想的スポーツWストックノルディックウォーキング!!!
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2008年11月12日水曜日

№137) 社会の深刻な罹病率と次世代型生涯スポーツの必要性


厚生労働省ホームページに、本年H20.4.30掲載「平成18年国民健康・栄養調査結果の概要について」というものがあります。これは既にメディアで報道されているものとはいえいまさらながらに我々の社会が日常的な運動不足に陥っていること、結果としての生活習慣病有病者数の深刻さが伝わってきます。(以下この内容を抜粋)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/04/h0430-2a.html
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平成18年国民健康・栄養調査結果の概要について

生活習慣病有病者の状況について

(1)糖尿病が強く疑われる人は約820万人。糖尿病の可能性が否定できない人
は約1,050万人、合わせて約1,870万人と推定される
(p.29)
▼「糖尿病が強く疑われる人」、「糖尿病の可能性を否定できない人」の判定基準▼
①「糖尿病が強く疑われる人」とは、ヘモグロビンA1c の値が6.1%以上、または、質問票で「現在糖尿病の治療を受けている」と答えた人。
②「糖尿病の可能性を否定できない人」とは、ヘモグロビンA1c の値が5.6%以上、6.1%未満で、①以外の人。(参考)(平成14年糖尿病実態調査)
糖尿病が強く疑われる人約74 0 万人
糖尿病の可能性が否定できない人との合計約1 ,620万人
(2)高血圧症有病者は約3,970万人。正常高値血圧者は約1,520万人、合わせて約5,490万人と推定される(p.31)
▼「高血圧症有病者」、「正常高値血圧者」の判定基準▼
・高血圧症有病者:収縮期血圧140mmHg 以上、または拡張期血圧90mmHg 以上、または血圧を
下げる薬を服用している者。
・正常高値血圧者:収縮期血圧130mmHg 以上140mmHg 未満で、かつ拡張期血圧90mmHg 未満
の者または、収縮期血圧が140mmHg 未満で、かつ拡張期血圧が85mmHg 以上90mmHg 未満
の者(ただし、薬を服用していない者)。
(注)高血圧のレベル及び背景要因等を考慮の上、生活習慣指導や薬物治療等が行われる。

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の状況について

40~74歳でみると、男性の2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシン
ドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者又は予備群と考えられる者
(p.34)
40~74歳でみると、強く疑われる者の比率は、男性24.4%、女性12.1%、予備群と考え
られる者の比率は、男性27.1%、女性8.2%であり、40~74歳男性の2人に1人、女性の5
人に1人が、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者又は予備群
と考えられる者であった。


身体活動・運動の状況について

(1)運動に関する意識では、男性の20~39歳及び70歳以上と女性の15~29歳及び70歳
以上では、「実行していないし、実行しようとも考えていない」者が3割以上
(p.10)
(2)日常生活で体を動かすことを、「実行していない」者は、男性の20~50歳代、女性の20~40歳代で4割以上(p.14)
注)「実行していない」は、「実行していないし、実行しようとも考えていない」「実行していないが、実行しようと考えている」と回答した者。

食習慣の状況について

(1)朝食の欠食率を年次推移でみると、男女共に高くなる傾向
(p.20)
朝食の欠食率は、男女共に20歳代で最も高く、男性30.6%、女性22.5%であり、30歳代
以降は、年齢が高くなるに従い、低くなっていた。
(2)夕食の開始時間は、男女共に20~60歳代において、午後9時以降に食べる者
の割合が増加
(p.21)
夕食の開始時間については、男性では、20歳代~60歳代において、午後9時以降に食べ
る者の割合が増加していた。特に、平成18年は、男性の30歳代、40歳代においては、午後
11時以降の者が7.0%以上であった。

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問題はその対策ですが、最近NHKの「ためしてガッテン」などで単なるウォーキングやラジオ体操の双方は、骨格筋系統に対してはほとんど効果が無い、とされています。したがって国も自治体もWストックノルディックウォーキングに、すばやく取り組んでほしいと思います。Wストックノルディックウォーキングは運動強度がいかようにも調整できる次世代型生涯スポーツです
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♪♪♪全身健康運動ストックノルディックウォーキング!!!
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2008年11月7日金曜日

№136)「馬の四足歩行と人間の四足歩行:比較」-3 [人類のための偉大なステップ(7)]

ラスコー洞窟の壁画:15,000年前の旧石器時代後期のクロマニョン人によって描かれていた。
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................ ..... ................. ................< 状ストック設計図

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回、馬の四肢中央部関節が人間とはその前後が真逆である。と、このブログにて書き込みいたしました。またこの馬の前脚・後脚における関節の曲がりはそれが対照関係にある。ということを動画の観察で明らかにいたしました。これは馬のみではなく陸上哺乳類の多くは、四足歩行発達進化の結果、後脚→ < > ←前脚の関係になったのであります。(進行方向右の場合)
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振り返るにこの設計は、推進力を生む強力な全身力が、後脚関節の鍵型バネで最大限発揮出来る構造の < 状になっている。そして前脚はバランスを取る、と同時にいかなる方向にも瞬時に対応できる機能を持つ。そして前脚の > 状はもうひとつ重要な役割があってそれはきわめて重要なブレーキ・制動装置ですね。したがってそれぞれ < > 状に曲がったこの形状によってこそ、馬・四足歩行哺乳類は生き残ることができ、現在の形に発達進化したのだと思います。(中央部一つだけでなくジグザグ状各関節の効果による)
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馬の歩き方の長所は、急な崖の上り下りにも対応できる。長距離を猛スピードで駆け抜けることが出来る。また驚異的な持久力をもって何日間も歩ける。それは哺乳類の中で群を抜いているとされその証明に古来より軍用にもされた。が、しかしながら草食・肉食を問わずまさに陸上の四足歩行動物こそは全骨格筋系統を使った歩行運動を選択するという、なによりも全身で移動することを必要とした陸上哺乳類進化発展の秘訣がここに存在するとも言えるわけですね。
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ところがです!. 実は人間もこの馬や犬や猫と同じように四足歩行ができるのです♪ .何も四つんばいにならなくとも、そうです! 進化した < 状ストックを使えば、直立四足歩行のスタイルそのままで陸上哺乳類のような四足歩行が出来るのです。ではそれを 下記でご説明いたします。


<上の設計図面を参照してください>
    .........................<  ← 手  .. (進行方向右の場合)
  人 : .ストック→ < >  ← 足 ..............................
      ........ ↑    ║ ║    ↑
  馬 :  後脚→ < >  ←前脚 ..(    〞 ................


前回のこのブログの動画において人間の足は馬の上肢(手)に動きが似ていると記しました。で、馬の後脚(足)中央部の関節は人間の肘関節 < の構造と同じことも前回その動きで観察いたしました。したがってその手の延長として、進化した < 状ストックを使えば、すなわち人間も馬の四足歩行の場合と同じに、全身の強力な推進力を歩行に使うことのできる設計となったわけですね♪!

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念のためこの設計図面においてぜひとも見逃せないのは、この人間の足は馬の前脚に匹敵し、この場合手に持った進化したWストックは馬の後脚に匹敵することです。つまり、最初手に持ったストックは身体重心をクロスして足より後方をキックする。したがって手足前後の位置関係を <  状ストックでまさに逆転させているのですね。

このことによって初めて手と足を真逆に、馬の四足歩行と同じく < > 状の設計になったことがわかります。ここに、進化したWストックによって直立四足歩行ながら哺乳類四足歩行を実現させ、全身の骨格筋系統を働かせることのできるWストック歩行法、進化したノルディックウォーキング・ストックウォーキングのストック&ポールとして完成するのであります
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♪♪♪ 進化した < 型ストックノルディックウォーキング !!!

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2008年11月4日火曜日

№135) 馬の四足歩行と人間の四足歩行:比較」-2 [人類のための偉大なステップ(6)]


馬と人間の解剖図(WEB広告より)

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馬の四肢というものは、前足と後足では機能とその役割が違うということを、前回このブログで書き込みしてまいりました。そこで、「人間の四足歩行」に行く前にぜひとも皆様にお伝えしたいことがあります。
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そもそも人間も馬も、この四肢というもの自体何から発達し進化したものかというと、それは幼いころ教わったとおりわれわれの遠い遠い祖先は共通で、まだ水中の魚類であったころの、胸鰭(むなびれ)が現在の上肢に、腹鰭(はらびれ)が下肢に進化したわけですね。
ですから人間の上肢は馬の前脚に、そして下肢は馬の後脚に相当するもので、基本的には双方まったく同じでなくてはならない。少なくとも馬と人間の四肢は解剖学的に酷似していなければならないはずです。

ところが、前回のウィキメディア動画における馬体と地面との中間にある足関節は、驚くことに馬の上肢は人間の下肢にそっくりな動きをしていることに気づきます。それをはっきり確認するため特別に下半身を隠して上半身だけをよーく観察すると、この進行方向右の馬の前脚は人間の足の膝状 > に曲がっていて、オッチニ・サンシとまるで人間が歩け歩けの行進をしているようです。どうですかこれでは馬の上肢は人間の下肢に相当する働きをしているように考えられ、両者の上肢・下肢の動きはなんと真逆です。それはいったいどういうことなのかそれをこの↓URLをクリックしてもう一度観察、確認をしてみましょう。

ではこんどはこの馬の後脚はどうかと言えば、特別に下半身だけを見るために他を隠して観察すると、はっきりそれは人間の足の運びとはまったく違い、この馬(進行方向右)は中央部関節が < の字に曲がっていて、人間の足膝の角度である > の形とは真逆である。つまり、人間の手・上肢の肘関節の動きと、この馬の足・膝関節の動きが似ていませんかであれば人間の手と馬の足の動きが似ているという、これまた真逆現象ではないか さすれば馬の手は人間の足であり、人間の手は馬の足にその動きが似通っていると言えるのだ。このような逆転現象はいったいぜんたいどういうことなのか という疑問がどうしてもここに残ります。

そして今度は同じこの馬の前脚と後足の前後関係、各四肢の地面と関節の動きをこの動画全体像で確認してみると、あに図らんやタイミングに若干の差があるといえども左半分の下肢と右半分の上肢が真逆角度として下肢→ < >  ←上肢に見えるのですよね。人間でしたら例えばWストックノルディックウォーキングの姿勢などを想像すると下肢→ > < ←上肢と真逆になっています。
馬体四肢中央部の関節角度 足→ < > ←手 (進行方向右)
人間四肢中央部の関節角度 ........   <. ←手 (進行方向右)
    ″        ″     足→.>
      
                 
ま、このようなこれは外見の現象だけの観察であって、実際には冒頭の解剖図を比較するとお分かりのように、馬と人間の四肢はそれぞれに相当する各関節は基本的に同じです。ただし発達と進化の過程で各関節の位置、骨の長さや形状が発達進化の過程で両者違って来たわけですね。肩関節や股関節もその位置は馬と人間ではまったく違い、そして馬は手・足関節より下部の骨が恐ろしく長くなって、その先にあるヒズメ(人間なら爪)で歩く。一見人間とは真逆の馬の肘とか膝は実は胴体近くにあり、中央部に見えるところの馬の関節は実は人間で言えば手首・足首の関節だったのですね!♪

ただし、改めて両者の運動能力を比較するとき、馬の骨や各関節の方が動きとしての機能、運動の目的にはその設計がむしろ適していて、一方人間の骨や各関節は、四足歩行運動にはまったく適してはいない、むしろ退化してきたわけです。これは当たり前のことかもしれませんが馬のような四肢歩行の方が骨格系統・筋肉系統のほとんどを動かす全身運動のための設計として進化してきたわけで、いま人間の健康のための運動にもこれが適用されなければならないと私は考えております。ここは一丁馬の四肢の設計を人間も拝借する必要がありそうです。

ここにWストックという運動用具によって、ストックノルディックウォーキングの名称で世界の人々が四足歩行に取り組む姿を見るとき、哺乳類の四足歩行・四肢歩行を観察しその四肢の動きを参考にする意味がここにあるように思います
(つづく)
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♪♪♪ Wストックノルディックウォーキング四足歩行動物に学べ!!!
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