2008年11月28日金曜日

№142) ノルディックウォーキングを進化させる方策 



その1)ノルディックウォーキングテクニックの盲点
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ノルディックウォーキングは「クロスカントリースキーから生まれた」、とは誰でも必ず口にすることですね。ところがそこに大きな問題というか盲点が潜み弊害を生んでいます。ノルディックウォーキングに使用するポールorストックのメーカーはその問題を既に承知しています。しかし現在までその事実を明らかにし根本的解決に着手するという気配はありません。これでは今後のノルディックウォーキング・ムーブメント発展はありえないでしょう。
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では、それはどのような問題点なのか。明らかにされていない盲点とはいかなるものなのか。それがどのような弊害を生んでいるのか。その解決策は果たしてあるのかないのか。本日はそのことにつきまして、私なりに書き込みをする中でぼちぼち考えながら検証し、それをブログの記録にとどめたいと思います。
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知られているようにクロスカントリースキーの場合、ストックが雪面に突き刺さるので推進力が大きくなる。ということなどこのブログでも既に検証してきました。が、ことは単純にそれだけにとどまるものではなく、ウォーキングの場合と比較し決定的に違うもうひとつの要点は、スキー板(足)はもともと摩擦力が無く滑りやすい設計に出来ている。ので、スキーストックからの作用が反作用として水平前方への推進力になる、という事実がわれわれが見落としがちな言わば盲点になっているのであります。
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もとよりクロスカントリースキーの場合は板(足)が雪面を滑る。したがって仮に両足を交互に交代させずとも重心が水平方向前方に移動する。つまり、ストックを斜め下に突いても反作用は水平前進としてスムーズですね。これは渡し舟の竿の場合もそうですしノルディックブラディングのストックの場合も同じくみな水平に前進移動しますね。反作用の結果として斜めに上下するということはありません。
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(別問題ですが念のためにさらに詳しく述べると、クロスカントリースキーにはテレマークという技術があります。それはスキー板から踵を浮かせて強く雪面をキックすることによって前方推進力に置き換えるという作用反作用の法則も働いているのであって、ストックの作用反作用だけでなく全身の複合した力が水平方向への推進力となっております。)
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それに引きかえ、ウォーキングの場合足は前に滑らず固定しています。身体が移動するのは両足を交互に交代させることによってのみです。それが証拠に片足だけで前進してみてもスキーのように前に移動することはできない。このように両者はその基本において根本的条件が違っている。この事実関係をウォーキングの場合必ず念頭に入れておく必要があります。
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ここで何を言いたいのかというと、ウォーキングのポールorストックは斜め下を突きますね。その作用がどのように現れるかというと、それは結果として斜め上に反作用いたします。つまり、足が固定されていてスキーのように前に滑らないので重心は斜め上に移動してしまう。これが避けることの出来ないニュートン第三法則と言われる力学そのものです。スキーの場合は水平に移動してくれたので問題にはならなかったこの事実、しかしウォーキングでは重心の上下運動という無駄な動きがどうしても伴ってしまいます。実はこれが解決をしなければならないノルディックウォークにおける極めて深刻な問題点なのであります。
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この問題にメーカーはどのように対処してきたか?またその弊害とはいかなるものか・・・それは果たして解決されるのでしょうか?つづく。)

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<参考>
クロスカントリースキー
http://jp.youtube.com/watch?v=Xx77mF_vQUA&feature=related
ノルディックブラディング
http://www.nordicblading.com/portal/nordic_blading/english/
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♪♪♪進化で発展するWストックノルディックウォーク!!!

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