2008年11月4日火曜日

№135) 馬の四足歩行と人間の四足歩行:比較」-2 [人類のための偉大なステップ(6)]


馬と人間の解剖図(WEB広告より)

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馬の四肢というものは、前足と後足では機能とその役割が違うということを、前回このブログで書き込みしてまいりました。そこで、「人間の四足歩行」に行く前にぜひとも皆様にお伝えしたいことがあります。
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そもそも人間も馬も、この四肢というもの自体何から発達し進化したものかというと、それは幼いころ教わったとおりわれわれの遠い遠い祖先は共通で、まだ水中の魚類であったころの、胸鰭(むなびれ)が現在の上肢に、腹鰭(はらびれ)が下肢に進化したわけですね。
ですから人間の上肢は馬の前脚に、そして下肢は馬の後脚に相当するもので、基本的には双方まったく同じでなくてはならない。少なくとも馬と人間の四肢は解剖学的に酷似していなければならないはずです。

ところが、前回のウィキメディア動画における馬体と地面との中間にある足関節は、驚くことに馬の上肢は人間の下肢にそっくりな動きをしていることに気づきます。それをはっきり確認するため特別に下半身を隠して上半身だけをよーく観察すると、この進行方向右の馬の前脚は人間の足の膝状 > に曲がっていて、オッチニ・サンシとまるで人間が歩け歩けの行進をしているようです。どうですかこれでは馬の上肢は人間の下肢に相当する働きをしているように考えられ、両者の上肢・下肢の動きはなんと真逆です。それはいったいどういうことなのかそれをこの↓URLをクリックしてもう一度観察、確認をしてみましょう。

ではこんどはこの馬の後脚はどうかと言えば、特別に下半身だけを見るために他を隠して観察すると、はっきりそれは人間の足の運びとはまったく違い、この馬(進行方向右)は中央部関節が < の字に曲がっていて、人間の足膝の角度である > の形とは真逆である。つまり、人間の手・上肢の肘関節の動きと、この馬の足・膝関節の動きが似ていませんかであれば人間の手と馬の足の動きが似ているという、これまた真逆現象ではないか さすれば馬の手は人間の足であり、人間の手は馬の足にその動きが似通っていると言えるのだ。このような逆転現象はいったいぜんたいどういうことなのか という疑問がどうしてもここに残ります。

そして今度は同じこの馬の前脚と後足の前後関係、各四肢の地面と関節の動きをこの動画全体像で確認してみると、あに図らんやタイミングに若干の差があるといえども左半分の下肢と右半分の上肢が真逆角度として下肢→ < >  ←上肢に見えるのですよね。人間でしたら例えばWストックノルディックウォーキングの姿勢などを想像すると下肢→ > < ←上肢と真逆になっています。
馬体四肢中央部の関節角度 足→ < > ←手 (進行方向右)
人間四肢中央部の関節角度 ........   <. ←手 (進行方向右)
    ″        ″     足→.>
      
                 
ま、このようなこれは外見の現象だけの観察であって、実際には冒頭の解剖図を比較するとお分かりのように、馬と人間の四肢はそれぞれに相当する各関節は基本的に同じです。ただし発達と進化の過程で各関節の位置、骨の長さや形状が発達進化の過程で両者違って来たわけですね。肩関節や股関節もその位置は馬と人間ではまったく違い、そして馬は手・足関節より下部の骨が恐ろしく長くなって、その先にあるヒズメ(人間なら爪)で歩く。一見人間とは真逆の馬の肘とか膝は実は胴体近くにあり、中央部に見えるところの馬の関節は実は人間で言えば手首・足首の関節だったのですね!♪

ただし、改めて両者の運動能力を比較するとき、馬の骨や各関節の方が動きとしての機能、運動の目的にはその設計がむしろ適していて、一方人間の骨や各関節は、四足歩行運動にはまったく適してはいない、むしろ退化してきたわけです。これは当たり前のことかもしれませんが馬のような四肢歩行の方が骨格系統・筋肉系統のほとんどを動かす全身運動のための設計として進化してきたわけで、いま人間の健康のための運動にもこれが適用されなければならないと私は考えております。ここは一丁馬の四肢の設計を人間も拝借する必要がありそうです。

ここにWストックという運動用具によって、ストックノルディックウォーキングの名称で世界の人々が四足歩行に取り組む姿を見るとき、哺乳類の四足歩行・四肢歩行を観察しその四肢の動きを参考にする意味がここにあるように思います
(つづく)
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♪♪♪ Wストックノルディックウォーキング四足歩行動物に学べ!!!
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