カチッ! カチッ! という音が遠く聞こえます。カチッ! カチッ! と路面を鋭く突き刺しています。アスファルト・砂利道・草地、とにかく全ての路面を鋭く突き刺す、これがフィンランド発祥/ノルディックウォーキングの真骨頂でありヨーロッパNWの流儀でもあります。ストックで路面を突き刺すことにより、そこに作用・反作用の原理が働く。そのとき強い床反力を獲得し、それを歩行推進力に置き換えているわけです。だからこそノルディックウォーキングは運動効果に優れるという、各種科学的なデーターが存在する。
次の映像は2008年版ノルディックウォーキング・テクニックの模範的動画ですネ♪
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http://www.youtube.com/watch?v=Zgm-s5lsmiM
(9分58秒)
↑ この鋭いストック先端の金属爪が危険であるとして、硬・ゴムチップスを装着して歩いた場合、当然ですがストックは路面を突き刺すことはない。したがってストックの使い勝手は悪く、もってしてそれは比較するに弱々しい歩き方にならざるを得ない。
↑ 硬・ゴムチップス ↓
ヨーロッパ以外ではこのタイプのストックと硬・ゴムチップスを使うプレイヤーが多く見られます。明白なのは、硬・ゴムチップスの場合は、鋭い金属爪と同等の運動効果というものはけっして望むことはできないということであり、運動効果を得るための科学的な根拠そのものが無くなっているという事実がある。
したがってその弱点をカバーするために「進化」したのが、INWA本部推奨のポールであるフィンランド発祥/ジムスティック社のポールであります。そのためにフィンランド・エクセル社製品と同等の、先端にソフト・ゴムチップスを装着したと思われます。
ジムスティックの鋭い金属爪
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露出した鋭い金属爪
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ソフト・ゴムチップス
「進化」したこれは見た目には突き刺していないようであるが、強い力を加え実験するとソフト・ゴムチップスを貫き鋭い金属爪が路面を突き刺す。そこに働いている力学はむき出しの金属爪の場合に近い運動効果が獲得できる。しかしながらソフト・ゴムチップスが磨耗すれば、鋭い金属爪の先端が、内側から飛び出してくるのは必須の設計、という代物。インドアの場合には床やリノリウムを傷つけ水が浸透することになるだろう。
検証の結果、これがINWA推奨ポール/フィンランド発祥のジムスティック社における「進化」の実態であります。たしかにこれは硬・ゴムチップスよりも推進力には優れている。でもしかし手品のように誤魔化しても、他者に対しては著しく危険過ぎるではないですか!?
<参考>
GYMSTICK(部品:写真)
http://www.gymstick-fitness.com/gymstick_outdoor_produits_accessoires_en.html
ナンバー216) エクセルの新商品を検証する
http://jiro-murakumo.blogspot.com/2009/12/216.html
ナンバー215) アスファルトを突刺すための偽装・隠蔽
http://jiro-murakumo.blogspot.com/2009/12/215-exel-all-terrain-tip.html
http://www.youtube.com/watch?v=EuuCAipLeQY&feature=related
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