↑写真はロシアのストックフォトより転載
↓SWIX社のストック先端
たしかにスポーツというものは危険がつき物である。フィールドとの関係で言えば、例えばサッカーや野球、ゴルフを楽しむ人々が履いているスパイクシューズなどがあげられる。しかしそれはそれで一定のルールにしたがってプレーしているわけであって、市民が遊んでいる同じフィールドでそのスパイクシューズを履けば、誰でもその行為を非難する。問題はその場におけるルールに対する状況判断と、そのマナーにあるのかもしれない。
障害者の車椅子スポーツ例↓クリック
http://colourswheelchair.com/resources/stream/aaron_clip02.wmv
↑上記のストック(ポール)は、スウイックス社製品を使っていることが映像で確認できるが、いまのところヨーロッパの人々はストック(ポール)で共有のフィールドを突き刺すその行為自体は許容する社会のようである。しかしやはりそこには問題の存在があることをメーカー各社はしっかり意識し、下記写真のように鋭い金属突起爪をワンタッチで安全ゴムキャップと交換できる部品を開発している。もしくは、レキ社・エクセル社のように安全キャップ部品を付属品として販売する。
写真はSWIX社のストック先端
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上の写真にある金属爪は(0 )。ワンタッチで交換する一方のゴムキャップが(3 )。このゴムチップスは、アスファルトで威力を発揮するとはとうてい考えられない形状である。しかしながら安全キャップとしての役割を果たせるから、イベントの際のアスファルトにおけるパフォーマンスに使うとか、プレー時以外の持ち運び、収納時に使われる。(それでも金属爪は危ないと思いますけど・・・)
が、わが国や東洋ではストック(ポール)で共有の道を突き刺すその行為自体、それを社会道徳上許さない風土がある。したがって人々は安全キャップをはめて、弱々しく歩かねばならないわけである。世界と同じストックを使いながら、ヨーロッパと我が国のこの使用上の差は、いったいどこから来てどのような背景があってのことなのだろうか?
それはさまざまな理由が考えられる。ヨーロッパでは雪の多いフィンランドとかアルプスに近い山岳地帯のように、幼いころからスキーストックになじんできた生活習慣もあるだろう。先端が鋭く尖ったストックの、取り扱いに人々が慣れているからでもある。また人口に比較して土地が広い区域がたくさんある。また道路舗装率が日本に比べ極端に低い。そしてノルディックウォーキングに適したフィールドが豊富にあることもその理由だろう。だから例えアスファルト上を突き刺し歩いても、市民はそれを許容するのだろうか。
舗装道路率の過去記事↓クリック
舗装道路率→2008年3月7日金曜日№36)アスファルトロードに適したノルディックウォーキング・ストック&ポールの開発について
しかし我が国では、「道路事情」だけでなくヨーロッパと比較してどのような「土地事情」があって、それがどのようにノルディックウォーキングと関係があるのか、具体的にこれを検証してみますネ♪
農林水産省作成の資料・図表参照
////////////引用はじめ/////////////////////////////////////////////////////////////////////
我が国と欧米諸国等における可住地面積等の比較をしてみると、国土面積に占める可住地面積については、我が国は、急峻な地形であることから、約3割に過ぎないが、フランス、ドイツは平地が多く、約7割も占めている。
http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/kikakubukai/29/03-2.pdf
→このような状況を反映し、我が国においては、農地に対する住宅用地等の他用途への需要が諸外国よりも格段に強い。また、農用地面積自体もフランスは日本の6倍の3,000万ha、ドイツは約3倍の1,700万haを有している。→このようなことから、人口の多い日本は、1人当たり農用地面積が4aとフランスの50a、ドイツの21aと比べ、極めて少ない状況にある。
////////////引用おわり///////////////////////////////////////////////////////////////////
この格差は尋常なものではなく、想像以上に人々の生活習慣のみならず農業や産業に大きく影響を与えているわけですね。ま、本日はノルディック・ストックウォーキングの、ストック(ポール)の改良という観点から「市民感情」「道路事情」ならびに「土地事情」ということに関し、ヨーロッパ主要国と比較した検証をここに記録しておきます。
一方、路面にやさしいストックの開発は、一般消費者向け製品の安全基準に厳しい国際標準化機構(こくさいひょうじゅんかきこうInternational Organization for Standardization)、または略称 ISO(アイソ、アイエスオー、イソ)の安全基準で検討されることも、これからは考えられる。ノルディック・ストックウォーキングのストック(ポール)の改良コンセプトには、加えてこの「安全事情」ということも考慮に入れなければならないのではないか、と私ウエルネスウォーカーは考えます♪
<参考>
鋭い爪の写真広告↓クリック、ただし和訳はQoogle翻訳のママです。
関連過去記事↓クリック
2009年9月6日日曜日№195) 舗装道路のバーチャルデモストレーション (仮想演技)に騙されるな!
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