日本国中、どこに行ってもアスファルト道路は続いている。海岸においても川沿いでも田舎道でも、深山の峠を抜けてまでアスファルトの立派な舗装道路が、ガードレール付きで続いていますね。むしろダートとか草地の道を探すほうが難しいほどです。戦前や敗戦まもなくの道路事情を思えば、それは隔世の感ありです。世界の奇跡と言われた日本の高度成長、その大半を公共事業という名目でお金を道路整備につぎ込んだからでしょう。明らかにこれは我々一人一人の税金で造られたものだし、好意的に見れば(見なくとも)国民共有の財産でありインフラであります。
...ノルディックウォーキングに取り組んでいるヨーロッパ各国の映像を見ると、野山の道を草地のままにしているのが目立ちますね。日本ならすぐアスファルトの車両の行き交う舗装道路を通してしまうのではないかと思うのですが。これははたして国民性なのでしょうか。牧畜が盛んだったころからの民族的志向なのでしょうか。それがちょっと気になったので、道路整備の国際比較を覗いてみました。[出典:平成20年1月23日、国立国会図書館、調査及び立法考査局、国土交通調査室・課。道路舗装率の国際比較等について]
http://www.murai.tv/nesage/7a.pdf
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この国際比較の表を見るとやはり道路密度では日本はダントツのトップを維持しております。オランダはご存知のごとく国土のほとんどが埋め立てとか平地ですね。ですから比較になりませんが日本は山岳列島ですからそれを勘案すると飛び抜けて道路密度が高いことを示している。平均してもおおよそヨーロッパの倍となっています。これは知らず知らずの内にとてつもない影響を我々の生活に及ぼしているのだと思いますね。今後は、車両を通さない遊歩道とか散歩道専用のウォーキングトレイル事業がますます重要なものとなっていくでしょう。そのような方向性を望むものではありますが現実にはアスファルト道路の文化です。
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さてしかし、我々を取り巻く道路事情はかくのごとき車両の行き交う舗装道路中心の社会であって、ドイツやヨーロッパ諸国のような環境は少なく、わずかな緑地でも道はアスファルト道路となっていて草地は猫の額ほどのものである。海岸はテトラポットに埋まり、川岸も湖畔もコンクリートで固められているのだから、我々はむしろ舗装道路を味方に付けなければならないのではないだろうか。それはオンデマンドな健康スポーツに欠かせない条件でもある。すでに、ウォーキング、ランニングがそれを証明している。都市部・市街地ではあらゆる車両が行き交う条件をクリアーしたトレーニングプログラムを、ノルディックウォーキングもより安全でしかもアスファルトにおいてこそ使い勝手の良いギアとして開発しなければならないと考えます。
もちろん、大滝ノルディックウォーキングのような専用コースは理想的で、どのような形状にも適用できる言わば全天候型のストック&ポールを追い求めて行くべきでありましょう♪♪♪
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