2009年9月15日火曜日

№198) 突き刺すスポーツ⇔ノルディックウォーキングの隠せない課題





swix旧モデルの先端 



Q : 鋭い刃先のストックはノルディックウォーキング用に開発されたもの? 
A : 否 ! この危険な形状のストックはスキーストックとして開発されました。


ま、スキーストックといってもいろいろありますが、北部ヨーロッパの国々における厳冬期はそれはそれは氷点下の世界で、路面はカチンカチンに凍りつき、いわゆるアイスバーン状態。その上に粉雪が舞う。他方、標高の高い山岳地のスキー場も同じで、それはスキー・エッジさえも効かないほど硬いのだ。




レースともなれば寸刻を争うので、肝心のストックが刺さらなくては勝敗に影響する。だからWストック先端がグサリと刺さるよう、ノミのように鋭くかつ角度を前方に傾けて刃先をつけた。まるで太いカッターナイフの刃先です。ちょっとこれはスポーツとしてあまりにも危険ですよね ! でもスキーの世界ではどういうわけか許容されてきた経緯がある。

これをなぜノルディックウォーキングに応用したのか?実は、舗装道路を突き刺すために応用したのですね。ヨーロッパの国々においてはアスファルトさえもこのストックでグサリグサリ突き刺して歩くのです。さすがに宣伝用映像ではそれを映しませんが。ヨーロッパのスポーツ文化はこういう危険なストックを許容するみたいです。(これからの時代、製造物責任が問われるだろう)




 突き刺して歩くノルディックウォーキングのビデオ ↓ クリック

http://www.wunderweib.de/fitundgesund/fitnessvideos/video-987304-fitnessvideos/Video-Nordic-Walking.html






ern möchte. Der große Vorteil ist, dass es sich um eine besonders schonende Trainingsmethode handelt und doch 20-30% mehr Kalorien verbrannt werden, als beim Gehen ohne Stöcke.


このビデオを鑑賞すればわかりますが、ここのドイツ語説明に「ウォーキングと比較すると20-30%増のカロリーを消費できる」と書いてある。



Swixノルディックウォーキング最新モデル


それではスウイックスswix最新モデルのポールは「危険な刃先」問題を解決しているのだろうか?たしかに先端はちょっと丸いですが、よーく見るとやはり危険な鉄の爪に変わりがない。ビディオのようにこれでまたアスファルトをも歩くことになるだろう。




一方、ワンタッチで交換できるアスファルトパット(上の写真右側参照)の場合は、路面を刺すことはけっしてないから、舗装道路の場合の運動効果は著しく低下する。パワーウォーキング(両腕を大きく振って大股で歩くエクササイズ)などのテクニックと比較し、市街地ノルディックウォーキングはさして変わらない数値になり、何のためにストックを使うのかその真価が問われるだろう。


このように現状のノルディックウォーキングには隠してはならない大きな問題が横たわっているのだ。ここに、アスファルトにおいても「ウォーキングと比較すると20-30%増のカロリーを消費できる」新しいストックの設計・開発が急がれる。

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ウエルネスウォーカー



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