2008年12月3日水曜日

№144) 続:ノルディックウォーキングを進化させる方策(つづき)







..............エクセル社ならびに各国INWAのHPにおけるテクニック写真4葉

前回の補足:現在のノルディックウォーキングは、山里や公園などの環境をポールorストック先端で環境破壊する弊害あり、とは前回このブログで指摘しました。それで思い出したのですが、北海道大滝国際のノルディックウォーキングコースには全てウッドチップスをひきつめてあり完璧ですネ!!! 
ただし私は足首用スパッツ装着をお薦めいたします。なぜならばウッドチップがシューズの隙間に飛び込みとても痛い。もしくは長めのズボンがいいですヨ。しかしながらとにもかくにも全国レベルとなればウッドチップのインフラ整備は費用がかかりますネ、コースを他の使用目的にする際にも難があります。(私も大滝国際で三日間講習を受けINWAのインストラクター資格をいただきました。その節はありがとうございました♪)
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その3)今のノルディックウォーキングは安全か?
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↑ 上記動画は、オーストリア国境南にあるスロベニア共和国の方が登録したもの。アルプス山々の麓に位置する山岳国ですネ。世界中から観光客がやってくるこの国は当然ながらノルディックウォーキングが盛んです。この動画を見ると、エクセル社のホームページにあるノルディックウォーキングのベーシック・テクニック(基本技術の指導)に大変忠実なのがよくわかります! 言わば一般の人にはこれを「NW動画版」として私が手本に推薦したいほどです♪・・・なのですが! .
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一方、↑ 本日ブログ冒頭写真参照。これはエクセル社ならびに各国INWAのHPにおけるテクニック写真ですが、最後ポールorストックを強く突く時、手の平は瞬間パーに開きそしてまたグリップをグーと握る。そのような珍なる動作を写真四枚で示していますがこれもまことに奇異な解説です。なぜならばモデルのイメージ写真は数多くあれどベーシック・テクニック(基本技術)におけるINWAの一連写真は現在世界中でこのたった四枚だけ。これだけで何百万人という人々に手の平グーパー技術を解説するのですから驚きという他ありません。恐らく内部でこのテクニックに激しい論争があるのだと思いますが我々には聞こえてこない。ですから今後はこの問題を皆さんとともに考えて行かなきゃならないのではないでしょうかネ?
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さわさりとて上述のYouTubeスロベニア動画は、正にそれがそのまま実践されていてエクセル社一連写真と比較すると同じ動作であることがよーくわかります。ところが! この動きは手首、肘、肩に強い負荷を伝えるものです。左右上肢の各関節、靭帯、筋肉、つまり両手の筋骨格系統に繰り返し衝撃を及ぼし、結果その影響は極めて深刻。それが一歩一歩ごとに終始連続するわけですから程度の差はあっても必ずといっていいほど人々は腱鞘炎にかかります。クロスカントリースキーなどで訓練したアスリートであれば鍛えているので逃れられるでしょう。しかし一般のプレーヤーは腱鞘炎もしくは筋骨格系統の別の損傷を負う可能性が高い。それは運動量に正比例で増加する。プレーヤーの両手の損傷、これはどうしても避けなければならない課題です。
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市街地のアスファルト道路におきましても同じですネ。まじめに取り組む人ほど腱鞘炎になります。ノルディックウォーキングの目的は全身運動ですから上半身の力を歩行推進のため強く使い、もともとそのためにあるのがポールorストックです。なかには力を入れないでポーズを取るだけの人もいますがそのようなノルディックウォーキングでは念願とする運動目標は達成できない。もちろん市民スポーツとしてストックを持って歩くだけでも楽しい。と、事実多くの方々が参加して市街地における初心者ノルディックウォーキングも流行っています。それはとても喜ばしく歓迎すべきことながら、ただ何時までもそれだけに終わっていてはノルディックウォーキング本来の運動目的を達成することはできません。そのようなレベルにとどまっていては健康のために継続する意味は無くなり止める人が多く出るなど、今後の大きな広がりに期待が持てないと思いますネ
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一方、クロスカントリースキー術においてはこの問題はない。なぜならばスキー板が滑って作用反作用そして慣性の法則も働き、上半身を使った全身運動として効率よく水平前方の推進力がスムーズに作用する。ですから理想的な運動法とも言われるのであります。しかし残念なことに、天は二物を与えずの諺どうり雪面というフィールドは全国あまねく人々が、オンデマンドに取り組める生涯スポーツの場とはけっして言えないのであります。
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ここにWストックノルディックウォーキングの登場が必要な背景があります。したがって現行ポールorストックの弊害を排除し、これを比類なき理想的な運動法として、誰にでも出来る低予算、オンデマンドな運動法である、より多くの市民が取り組める万人のための全身運動、その最も素晴らしき生涯スポーツに変化させる必要があるのだと思います。そのためには運動用具の設計構造そのものを進化させなければならないのではないか、と私は考えます。-ウエルネスウォーカー記-

(次回はストラップの弊害、その克服。アスファルトに適したNW開発と進化発展につづきます。)
♪♪♪NWの弊害克服生涯スポーツ!!!

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