内燃機、電気、コンピューターをはじめ、ありとあらゆる科学の進化により超高度に発達したこの現代社会は、生きるために必要であった人間の移動手段としての歩行運動を日常生活からそのほとんどを奪い取り、そしていま見られる全産業全労働は好む好まざるを問わず、いにしえから老若男女が取り組んできた肉体労働そのものを断固許さない社会となりました。
同時にこのような状況は、人々の健康問題だけではなく産業構造そのものと、また社会システムのありかたそのものを根本から問い直さなくてはならない時代に突入したと思われます。
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医療保健の分野で見れば、身体運動のバランスを崩したために発症するいわゆる運動不足病も大量に生産されるに至ったのであります。それは当然ながら結果として深刻な精神の病も含められるでありましょうし、運動不足によるありとあらゆる肉体の不調と疾病。運動不足のため過剰栄養からくる肥満に関連した数々の疾病。うやまわれるべき年代になってからの骨格筋系統の衰えから来る転倒、骨折、寝たきり、痴呆などを強いられ、超高度化社会は運動不足による膨大な患者を生み出しました。
それらはとりもなおさず動物であるところの人間が、本来持つところのあたりまえに健康な運動機能を根本から奪い去ったことに起因することは明白であり、然るべくこの社会の歪そのものの根本原因ともなっていて、けっして健康健全な社会とは言えないものではないでしょうか。
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同時に、それが超高度社会がもたらした必然の帰結だからといって、われわれ人類が手に入れたこの文明、人間の欲望の結晶である便利で快適な甘い生活と長寿。それが例え「不都合な果実」の側面があってもこれを手放すことはけっしてありえないこともこれまた真実でありましょう。
今日、これまでわれわれの社会は深刻なこの運動不足の問題には明確な解決策を打ち出すに至らなかったと考えます。したがってやむをえず超高度化社会のそれに見合う膨大なる医療医薬経費を文句言うこともなく全員があたりまえのように負担しているわけであって、これを縮小する計画はまったく見られません。このような状況を冷静に考え見方を変えるならば、それこそ最大最悪の悪循環となっているのではないでしょうか。
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聡明なわれわれ人間はその悪循環を断ち切る手段をたえずあきらめることなく考え生み出さなければならないと考えます。ここに「人類のための偉大なステップ」というこのテーマで考えそれを一言で表すならば、人間も四足歩行で本来の健全さを回復できないか?それによって健康寿命を引き伸ばすことができないかといういわば仮説であります。
これは、大自然における動物進化の常識を覆す逆転の発想でありますが、われわれ人間が文明と引換えに失った運動習慣を、義足を使って四足歩行とし、ごく手軽に日常の生活習慣とすることができれば、それは健康のためのトレーニングとしてより豊かな生活の質(QOL)向上をここに実現することができる最も有効で安価な手段になるではないかというものであります。
(つづく)
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