フィンランドにおきましてはアウトドア関係の雑誌で「RETKI」というのがあります。このネーミングはフィンランド語でRetkeily(日本語に直訳するとハイキングとか散歩)という言葉を短縮したものと思われます。日本のアウトドア雑誌でいえば「山と渓谷」とか「BE-PAL」なんかを思い出しますけど、本日はフィンランドのそれをネタにしていろいろ書き込してみます。
https://portaali.retkilehti.fi/
この雑誌社ではなんとアウトドア商品を販売もしています。その数々ある商品の中に、ノルディックウォーキング用のストック(ポール)もありました!!! もっとも、フィンランド国内ではノルディックウォーキングという言葉は使いません。それはサウヴァカヴェリュ(sauvakävely)と言って、前半のサウヴァ(sauva)はストックのことで、後半のカヴェリュ(kävely)は歩くこと。つまり、日本語のストックウォーキングと同じ複合語ですが、もっぱらそのサウヴァカヴェリュという言葉を使っています。
http://www.retki.fi/eng
この「RETKI」ホームページのフィンランド語版を見ると、その言葉使いがよくわかります。しかし英語版ではノルディックウォーキングとなっているのが実に興味深いですね。世界中に広まった言葉としてのノルディックウォーキング。しかしながら母国フィンランド国内ではその言葉はとにかく使われていない。なぜならばその言葉はエクセル社が海外展開のために後付けた造語、つまり販売のためのネーミングだったからですね。
私がこのブログでわざわざ「ノルディックウォーキング・ストックウォーキング」という2重の言葉を発信している理由は、実はそのへんの事情を勘案してのことです。よく言われるようにノルディックストックウォーキングがフィンランドで発祥したというのも実は本当のことではない。クロスカントリースキーヤーがシーズンオフの練習に雪のない草地でストックを使った。それはなにもフィンランドだけではなく昔から世界中のクロスカンロリースキーのアスリートたちが、各国で自然発生的にシーズンオフに、雪のない斜面や草地で取り組んでいたからです。
ただフィンランドにおいては十数年前、雪がなくてもストックで歩くことが市民の間のスポーツとして広まった。それがサウヴァカヴェリュ(sauvakävely)と呼ばれた。その記事は以下のURLで確認できます。
http://www.hs.fi/kaupunki/artikkeli/Palohein%C3%A4ss%C3%A4+juhlittiin+10+vuotta+t%C3%A4ytt%C3%A4v%C3%A4%C3%A4+sauvak%C3%A4vely%C3%A4/1135229809515?ref=rss
フィンランドでは後にエクセル社がその専用ストックを海外販売するために、ネーミング段階においてはじめて商品にnordicwalkerと命名し海外向けに宣伝したわけです。
そこからこのnordic walkingという言葉が使われたわけですね。もちろんそれはサウヴァカヴェリュ(sauvakävely)というスオミ語では海外で通用しないからですが。したがって「nordic walking」というのはエクセル社による造語ですから、国際的な正式称号に使うには問題ありです。
私はこれを世界に広めたこのフィンランド市民とエクセル社に敬意を表するために、あえて「ノルディックストックウォーキング」を使っているのです。ですからあくまでも正式な言葉として日本では「ストックウォーキング」が最も正しく、英語では「pole walking」がなんといっても正しい使い方であると私は考えます。もちろん、一般的にノルディックウォーキングが使われるのは自然の成り行きであってこだわることはないのですが、例えばそれを辞書に載せては間違いになる、というお話です。
https://portaali.retkilehti.fi/
この雑誌社ではなんとアウトドア商品を販売もしています。その数々ある商品の中に、ノルディックウォーキング用のストック(ポール)もありました!!! もっとも、フィンランド国内ではノルディックウォーキングという言葉は使いません。それはサウヴァカヴェリュ(sauvakävely)と言って、前半のサウヴァ(sauva)はストックのことで、後半のカヴェリュ(kävely)は歩くこと。つまり、日本語のストックウォーキングと同じ複合語ですが、もっぱらそのサウヴァカヴェリュという言葉を使っています。
http://www.retki.fi/eng
この「RETKI」ホームページのフィンランド語版を見ると、その言葉使いがよくわかります。しかし英語版ではノルディックウォーキングとなっているのが実に興味深いですね。世界中に広まった言葉としてのノルディックウォーキング。しかしながら母国フィンランド国内ではその言葉はとにかく使われていない。なぜならばその言葉はエクセル社が海外展開のために後付けた造語、つまり販売のためのネーミングだったからですね。
私がこのブログでわざわざ「ノルディックウォーキング・ストックウォーキング」という2重の言葉を発信している理由は、実はそのへんの事情を勘案してのことです。よく言われるようにノルディックストックウォーキングがフィンランドで発祥したというのも実は本当のことではない。クロスカントリースキーヤーがシーズンオフの練習に雪のない草地でストックを使った。それはなにもフィンランドだけではなく昔から世界中のクロスカンロリースキーのアスリートたちが、各国で自然発生的にシーズンオフに、雪のない斜面や草地で取り組んでいたからです。
ただフィンランドにおいては十数年前、雪がなくてもストックで歩くことが市民の間のスポーツとして広まった。それがサウヴァカヴェリュ(sauvakävely)と呼ばれた。その記事は以下のURLで確認できます。
http://www.hs.fi/kaupunki/artikkeli/Palohein%C3%A4ss%C3%A4+juhlittiin+10+vuotta+t%C3%A4ytt%C3%A4v%C3%A4%C3%A4+sauvak%C3%A4vely%C3%A4/1135229809515?ref=rss
フィンランドでは後にエクセル社がその専用ストックを海外販売するために、ネーミング段階においてはじめて商品にnordicwalkerと命名し海外向けに宣伝したわけです。
そこからこのnordic walkingという言葉が使われたわけですね。もちろんそれはサウヴァカヴェリュ(sauvakävely)というスオミ語では海外で通用しないからですが。したがって「nordic walking」というのはエクセル社による造語ですから、国際的な正式称号に使うには問題ありです。
私はこれを世界に広めたこのフィンランド市民とエクセル社に敬意を表するために、あえて「ノルディックストックウォーキング」を使っているのです。ですからあくまでも正式な言葉として日本では「ストックウォーキング」が最も正しく、英語では「pole walking」がなんといっても正しい使い方であると私は考えます。もちろん、一般的にノルディックウォーキングが使われるのは自然の成り行きであってこだわることはないのですが、例えばそれを辞書に載せては間違いになる、というお話です。
来週はまた別の話題を♪
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参考;<ストックの各国称号>
詳しくはありませんが世界的傾向として「ポール」とか「スティック」は英語圏で、「ストック」はドイツ・オーストリア・スイス中心に使われているようですね。日本はじめ東洋では「ストック」「スティック」が多く「ポール」も使われる。フランス語とイタリアあたりではもっぱら「バストン」「バストーンニ」という発音が市民の間では使われているようで、スペインでは他に「パロ」というむしろポールに似た言葉があるようです。今回ご紹介申し上げた新しいこのフィンランド「RETKI」アウトドアのHP表紙の下側にも、英語版では「STICKS」、本文では「poles」を使っていますね。ただし、フィンランンド語版では「Kävelysauvat」を使っていて、これは日本語訳では「散歩杖」とでもなりましょうか。
♪♪♪ nordic→stöcke・stick・bâton・bastoni・palo・pole←sauvakävely←walking!!!
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参考;<ストックの各国称号>
詳しくはありませんが世界的傾向として「ポール」とか「スティック」は英語圏で、「ストック」はドイツ・オーストリア・スイス中心に使われているようですね。日本はじめ東洋では「ストック」「スティック」が多く「ポール」も使われる。フランス語とイタリアあたりではもっぱら「バストン」「バストーンニ」という発音が市民の間では使われているようで、スペインでは他に「パロ」というむしろポールに似た言葉があるようです。今回ご紹介申し上げた新しいこのフィンランド「RETKI」アウトドアのHP表紙の下側にも、英語版では「STICKS」、本文では「poles」を使っていますね。ただし、フィンランンド語版では「Kävelysauvat」を使っていて、これは日本語訳では「散歩杖」とでもなりましょうか。
♪♪♪ nordic→stöcke・stick・bâton・bastoni・palo・pole←sauvakävely←walking!!!
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