私事になりますがいままでこのブログに書き込みしてきたごとく、私は1986年に、ある偶然の出来事に遭遇し、それがきっかけでノルディックウォーキングもしくはストックウォーキングと今日言われることに関わることとなりました。その当時自らが改良スキーストックを使って、単独でさまざまな道路を歩きながら「ストック歩行法」として工夫を重ねたわけです。当初はなにしろ昭和61年のことですからそのような歩行用ストックを日本中の誰もが見たことも聞いたこともないわけです。ですから人の目に触れるとあいつは頭がおかしくなったのではないか?と疑われるようで。それが嫌なので真夜中の、人気の無い場所を選んで試作してたのですね。それは坂道もあれば砂利道もあり、公園とか遊歩道も路という路は全て人目を忍んで歩きましたね。
そうしたら、何処でもなんと犬だけは突然けたたましく吼えるのですよ! きっと、犬といえども見たことも聞いたこともなかったからでしょう。犬は例え私の姿を見なくともその音が異常だったから吼えたのです。私の足音にではなくスキーストック先端がカチッ・カチッ・カチッと鳴るその音に反応したのですね。こりゃとんでもなく怪しい奴だ。これを吼えずして何を吼えるのかというわけです。ですからちょっと考えてから突然決断して吼える。だから余計けたたましいのだ。あのときはほんとうに自分で自分を笑ってしまいましたね。今の犬はもう慣れっこでしょうが当時は何処の犬にも吼えられて、ふと「俺は何のためにこんなことをしているのだろう」とね。
実は私の父親は理学療法士で、医科大学付属病院のリハビリテーション室長として勤務していました。その関係で私にも家業を継がせるべく専門学校へ通学を薦め、しかたがないのでいやいやながらそこで2年近く学んだことがあります。医科大学教授による講義、生理・病理・解剖・衛生、そして理学療法の実習。さらにレントゲンのアルバイトでその医科大学付属病院に勤務し当時の整形外科部長のさる有名な医大教授にも面通しさせられました。これが自慢の息子ですなにとぞお後をよろしくとね。しかしながら結果的に私はその道には進まなかった・・・。もしその道に進んでいたら今日のノルディック・ストックウォーキングとの出会いは無かったですね。でもしかしながらそのときに学んだことが寄寓にも25年以上も経ってから少しは参考になっていたのでしょう。
そんなこんだの背景があって、私は健康のための運動というものにけっこう関心があったわけです。なにしろ私の祖父も、昔々その昔(といってもたかだかおおよそ80年ほど前です)に欧米を視察後、昭和の初め大阪堂島において今でいうフィットネス・クラブを立ち上げているのです。その名も「革身術道場」で祖父が開祖です。その師範というかインストラクターに息子二人が当たり、それが私の叔父と親父でした。その「革身健康法」は出版されていて、現在も大阪府立図書館に蔵書が確認できます。冒頭の写真はその著書の表紙と奥付。顔写真は祖父、シアトルのスタジオにて。なんと裸姿は堂島・革身術道場の父。
ま、そんなことで、ノルディック・ストックウォーキングとの出会いも、こういったけっこう我が家の祖父時代からの「家業」に関係があったのかもしれない。という、まったくの私事をこのブログ、いわば「日記」に書きとめた次第であります。みなさまどうか本日はこの段、お許しくださいまし。
♪♪♪ノルディック・ストックウォーキングも人間万事塞翁が馬ですね♪♪♪
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