2009年3月13日金曜日

№175) アスファルト路面強度 and 摩擦力という視点










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...............................写真は国立競技場/トラック施工業者HPより


ノルディックウォーカーのフィールドでもあるアスファルトは果たして何でできているのかというと、石油を精製するときにガソリン・ケロシンなどを採取した残りの残渣物(ざんさぶつ)といわれ、要するに残りカスらしいのである。コンクリートに比べ、安くて早くて工事しやすくおまけにどんなに長い距離でも継ぎ目なく伸ばせる。だからこそ世界を見渡しても圧倒的に舗装道路に使われるのですネ 要するに比較の問題で他より優れているからアスファルトとなる


実はこのアスファルトは非常に柔らかい。ある文献によるとコンクリートに比較するとアスファルト強度は14%程度であるという。ほんとうは木材よりも柔らかいという説もあるがそれは双方とも材料の種類、気温などの条件が異なるので一概にはいえないという。とにかく車両や人間の通行においては比較の上であらゆる条件を満たした最も快適なフィールドとなっている


申し上げるまでもなくオリンピックのマラソン競技のみならず健康のためのウォーキングやランニングもこのアスファルトが主体である。ノルディックウォーキングはどうか 欧米ではイベント以外ではもっぱら草地や砂地などが柔らかいため好まれている。草地といえば日本では大滝国際ノルディックウォーキングのウッドチップを敷き詰めた専用コースが有名だが、日常的には圧倒的にアスファルトを使った舗装道路で取り組まれるのが全国区の現実だ。この芝・砂地 VS アスファルトでは強度and摩擦力という視点で見ると問題にならないぐらい極端な差がある


他方、ノルディックウォーキングはストックorポールというギアなくしてはけっして成立しない。そしてわれわれの間では日常的にアスファルト路面で取り組まれるのである。では、ウォーキングVS ノルディックウォーキングの比較データーを検証するには、なんとしてもアスファルト路面においてこそ双方を実験しなければそれは何の意味も成さないということになります。いま世界でさまざまな実験結果が生まれていますが、その違いはこの実験フィールドの強度差もしくは摩擦力の差であるのかもしれない


いまあるノルディックウォーキング・ポールもしくはストックは、このアスファルトにおける使い勝手がはなはだ悪い。原因は路面強度であり摩擦力の差である。而してもし芝地and競技場・トラックのウレタン樹脂というごく柔らかいフィールドでノルディックウォーキングVS通常のウォーキングの比較実験データーがあるとするならば、それこそそれをギア改良のための目標値として掲げる意味があるのではないか? トレッドミルも同じです


つまり、実際にそのような実験効果数値が厳正なものであっても、数等倍も強度差のあるアスファルトではけっして実現できない。実現はできないもののスポーツギアとしてのポールorストックの設計見直しの参考には利用できる。したがってそれは貴重なデーターとなりやしないか? それこそ進化のためのきわめて重要な実験であると受け止めることができるのではないか


と私は考えます


ウエルネスウォーカー 記 Wellness Walker inscription

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