2008年4月16日水曜日

№66)日本の健康戦略はノルディック・ストックウォーキングで


我が国の健康づくりに関する指針としては、現在進行中の「健康日本21」というものがあり、これは実に総合的包括的で、各分野にわたる立派な奥の深い内容のものが伺えます。

http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/s0.html

が、さらに画期的なのはそれぞれの分野・9分野70項目におきまして、具体的な目標数値を提示していることがかつては見られなかったものであり、明白にその結果が判明するという、それがこの「健康日本21」の特徴でありましょう。
ここにノルディック・ストックウォーキングというこのブログのテーマからの運動習慣の関係でいえば、それは「2 身体活動・運動」でありますが、我々がそこに注目すべき以下の内容があります。

http://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/about/kakuron/index.html

***以下に引用開始**********


イ 日常生活における歩数の増加 日常生活において身体活動量を増やす具体的な手段は、歩行を中心とした身体活動を増加させるように心掛けることである。健康増進関連機器の中で、歩数計を実際に使用している者は20歳以上の16.7%を占め、特に中高年者では3~4人に1人が使用しており(平成8年度健康づくりに関する意識調査)、個人が取り組む目安としても、歩数の目標値を設定することは有用である。 身体活動量と死亡率などとの関連をみた疫学的研究の結果6)からは、「1日1万歩」の歩数を確保することが理想と考えられる(注)。日本人の歩数の現状では、1日平均で、男性8,202歩、女性7,282歩であり、1日1万歩以上歩いている者は男性29.2%、女性21.8%である(平成9年度国民栄養調査)。最近10年間の歩数の増加傾向を考慮して、当面10年間の目標として、男女とも歩数の1,000歩増加を目指し、1日平均歩数を男性9,200歩、女性8,300歩程度を目標とする。1,000歩は約10分の歩行で得られる歩数であり、距離としては600~700mに相当する。その結果1日1万歩以上歩く者は男性37%、女性30%になると見込まれる。 歩くことを中心とした身体活動を増加させることにより、生活習慣病の発症の数%減少が期待できる(参考資料)。

○日常生活における歩数の増加
目標値:男性9,200歩、女性8,300歩 注)1日当たり平均歩数で1,000歩、歩く時間で10分、歩行距離で600~700m程度の増加に相当
基準値:
男性8,202歩、女性7,282歩(平成9年度国民栄養調査)

***引用終わり*****

この目標値である男性9,200歩、女性8,300歩というものは、あくまでも日本全体の平均値ですが、それがいかに至難の業であることかを平成19年4月10日、厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会において作成された『「健康日本21」中間評価報告書 』で、この6年間にわたる結果を知るとき、私は言葉を失いました。

http://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/ugoki/kaigi/pdf/0704hyouka_tyukan.pdf

結果は、あまりにも惨憺たる状態で、歩数における目標数値はすべて後退を見たのであります。(また次回で)


♪♪♪ノルディック・ストックウォーキングを普及させましょう!!!



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