2011年4月1日金曜日

遼、寄付に続き被災地行脚「直接励ましたい」(産経ニュース)



2011.4.1 09:34
試合後、笑顔でちびっ子ファンにサインをする石川。このスマイルで東日本大震災の被災者を癒す

 【オーガスタ(米ジョージア州)30日(日本時間31日)=稲垣博昭】男子ゴルフの石川遼(19)=パナソニック=が、東日本大震災の被災地支援の一環として、東北地方でイベントを開催する計画を明らかにした。前日には今季獲得賞金の全額寄付などを発表し、米国メディアも注目。来週のメジャー初戦「マスターズ」(7~10日、オーガスタNGC)を前に、5日(現地時間4日)に開かれる公式記者会見に呼ばれることも決まった。

 傷ついた心と体を持ち前のさわやかなスマイルで癒して回る。石川が、東日本大震災の被災地で復興支援イベントを行う計画を明らかにした。

 「東北でゴルフのイベントをやりたい。ゴルフだと限りがあるが、他のスポーツ選手と避難所を回れればいい。直接励ます方法を考えたい」

 日時や場所など詳細は未定だが、他のスポーツ選手と一緒になってイベントを行い、復興に尽力していく計画。コーチで父の勝美さん(54)も「大賛成。(トーナメント開催週の)月曜日にやってもいい。あとは本人が耐えられるか」と全面的な協力を約束した。

 4月の開幕戦「東建ホームメイトカップ」(14~17日、三重・東建多度CC名古屋)から国内ツアーがスタートする。被災地を回る場合、試合との両立が一番のネック。それでも石川の決意は揺るがなかった。
先月30日には、今季の獲得賞金(メジャー含む)の全額とバーディー(イーグル含む)1個につき10万円を寄付することを発表。「目標はトータルで2億円」と力強く誓った。反響は大きく、本人のもとには、知人から「石川らしい」という多数のメールが届いたという。

 19歳のホープが獲得賞金を全額寄付するというニュースは、米国メディアにもインパクトを与えた。石川サイドにも、詳しい内容を聞きたいと取材申し込みが殺到。来週に迫った「マスターズ」を主催するマスターズ委員会では急きょ、初出場となった09年大会以来、2年ぶりとなる公式記者会見を4日午後2時(日本時間5日午前3時)から設定した。

 地震で甚大な被害を受けた東北地方。長期間に及ぶことが必至な復興支援策に、スポーツ界を代表して、石川が積極的に協力していく。(産経ニュース)

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