2011年1月29日土曜日

戦いを前にしてこの人のコメントを書き込みせずにはいられない♪

出典URL:
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武藤文雄のサッカー講釈
30年余、日本代表を愛し続けてきたサッカー馬鹿が偏見に満ちた講釈を書きなぐったものです。

2011年01月28日
アジアカップ決勝2011を前に
 決勝戦前夜と言うのは何とも言えない高調感がある。
 過去幾度も語った事があるが、「今後、再びアジアのベスト2に残れる日が来るだろうか、アジア屈指の強豪のサウジに勝てるだろうか」と、友人と語り合ったのは、92年広島で行われたアジアカップ決勝前夜。僅か18年前の事。全ては変った。我々はアジアで優勝する事が当然と信じている。そして、それを当然として、ありとあらゆる七難八苦を乗り越える「精神力」を持つ選手を獲得している。
 そう、何があっても勝利以外は考えられない幸せな前夜なのだ。もちろん、試合後はもっと大きな歓喜に飲んだくれるのだが。そして、ついつい生きているうちに、ワールドカップでも同じような思いを抱けるのではないかと錯覚するのがまた愉しい。

 散々愚痴を垂れているが、ワールドカップから僅か半年で行われるアジアカップ。当方は、中核選手を除いてはかなり大胆に若返ったメンバを連れてきた。一方の豪州は、従来のメンバを並べて来た。まあ、豪州協会のコンセプトと言うよりは、オジェク氏の嗜好だろうな。
 試合そのものは、わかりやすい展開になるだろう。両国とも丹念なビルドアップで攻め込もうとする。
 ただし、豪州のビルドアップの目的は、日本ゴールにできるだけ近い所までボールを運ぶ事まで。最後の突破までは考えず、セットプレイの獲得を狙う。あるいは、それほど深くない場所でもクロスを上げられるならば上げてくる。中盤で変化をつけるタレントの不在もあるが、高さ強さに自信があるから、最後は基本的には放り込むか、当ててくるかと言う事になる。ここ最近の豪州戦、ドイツワールドカップでの失点はチームとしての組織機能不全によるものだったが、以降のアジアカップ、ワールドカップ予選の失点はいずれもセットプレイから。上記の高さ、強さへの対処を誤り、ケーヒル、アロイージに突かれたものだ。さらに悪い事に、韓国戦ではCBとGKの連携がやや怪しかった故に、豪州はますます力攻めを狙ってくるに違いない。最終ラインの奮闘は当然だが、まずは中盤から簡単に精度あるボールを入れさせない几帳面な組織守備が鍵になる。
 一方我々のビルドアップは点を取るのが目的。それが故に、どうしても最後ギリギリを狙うから、相当な運動量と連携が必要。そして、ここまでの5試合で、運動量も確保され、連動も充実してきた。中でも、岡崎の動き出しと瞬発力は、ニールやオグネノフスキには悪夢としか言いようがないだろう。彼らはイラクやウズベクのFWにも難儀していたのだ。これで香川もいれば...言っても詮無き事だな。確かに豪州の最終ラインはGKを含めて強いが、老齢化も進んでおり、スピードに難がある。間違いなく崩す事はできるだろう。特に期待したいのは内田だ。今大会も随分とその期待を裏切れて来ているが、朴智星に苦戦し李榮杓にやられたのは許すが、カーニーやマッカイくらいならば完勝しなければいけない。長友と内田の両翼が機能すれば、おもしろいように崩せるはずだ。

 香川離脱で誰を起用するか。細貝を中盤に入れて後方を厚くする、柏木を入れて中盤を組み分ける、藤本をそのまま香川の位置に入れる(左利きながら右サイドが得意の藤本を右に回し、岡崎を左に入れる事を含め)など、色々な方策が考えられる。個人的には、細貝をスタメンで起用し交通事故のリスクを最小にするのが、ベストと思うが、ザッケローニ氏はどう判断するか。誰を起用して、どのようなやり方をしたとしても、重要な事は丁寧に素早いパスをつないで豪州の足下を狙う事、ボールを奪われた直後の切り替えの早さを90分間(120分間になるやもしれないが)維持し続ける事につきる。そうすれば、そうはやられない。韓国戦にしても、危うい場面が多々あったが、今野を軸に丹念に守り切っていたのだ。主審の異様なPK判定がなければ、90分では日本が勝っていた。本田拓也のナニがなければ120分でも日本は勝っていたのだ。
 残念ながら日本は、元々この大会に向けた調整ができなかった事、準決勝がPK戦まで行ってしまった疲労などマイナス面も少なくない。一方で豪州は、年齢的にも明らかにピークを過ぎた選手が多く、攻撃に変化が乏しく(ケーヒルとキューエルを軽視する気はさらさらないが、彼らとて往時の運動量はない)、さらにアジアタイトルへの渇望と言う意味でも日本より劣っていると見る。

カタールで戦ってみて、ピッチも環境も素晴らしいところだと思った。2022年は11年後なので、選手として戻ってきたい。

 そして、我々にはこのような主将もいる。優勝するのは我々である。

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サッカー専門家だけありますね♪

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