2009年12月25日金曜日

ナンバー219) 台湾:ストック(ポール)製造メーカーの新たな動き




ステッキ(Walking stick)のことを英語で別名ケイン(籐杖:Cane/発音ke'in)と言う。それは籐(とう)の茎は他のどの素材より強靭で、しかもしなやかさがあることから、昔から杖には最も適した素材とされ、高級ステッキの代名詞あったのだ産地はアジアの亜熱帯地域、それは籐椅子などでも知られる台湾がその一つであるが、そのような堅牢にして緻密な技術の積み重ねの歴史を背負って、台中市に新しい製造メーカーが立ち上がっている。

申し上げますまでもなく現代社会に代わってもっぱらアルミのみならずガラス繊維・炭素繊維が使われるようになった。理由は加工しやすくいまや一番軽くて丈夫で高級感あふれる素材だからである。その新たな素材の加工技術を応用し、こんどはノルディックウォーキング・ポールを製造することになったのであるが、その名をSMARTCUE GROUP INTERNATIONAL INCのノルディックウォーキング・コム(NordicWalking.com.tw)、商品名はスマート・ウォーカー(SMART WALKER)である。

   ↓クリック

http://www.nordicwalking.com.tw/


本日はこの「スマート・ウォーカー」に注目します。お断りいたしますが私ウエルネスウォーカーはこの会社に依頼されたわけではけっしてありません念のためこの会社の内容は、上記ホームページをご覧いただければ全てわかります。個人がWEBを使って直接購入することもできますし大量に輸入することも可能です。製造ノウハウOK、立地条件OK、製品品質も映像をみるかぎりOK、値段はネゴシエーション次第で何とか安くなりそうです;でもあくまでも自己責任でそれを確認してから注文してください。

ま、話題は変わりますが現在ノルディックウォーキングのムーブメントは、メーカーのビジネス優先がためにその運動理論は矛盾に満ちています。特に、アスファルトで取り組んでも同じような運動効果があるがごとくのイメージを人々に与えてしまった。このためにストックの改良・進化に遅れをとっている。また障害の回避や危機管理の問題が横たわっています。その詳しい内容はこのブロブで検証してまいりましたので、よろしかったらそれをバックナンバーで辿っていただきたいと存じあげますが、とにかく各メーカーの製品におけるこれからの進化を期待したいところです

http://jiro-murakumo.blogspot.com/2008/05/blog-post_25.html

***蛇足*****

ちょっとそこで私は寄り道してつまらぬことを書き込みます:人類の直立二足歩行とステッキの歴史、それは気が遠くなるほど永い。なのに何故聡明な人々は二本の杖、Wステッキを使って歩かなかったのか。昨今は車椅子で代行することが多いが、負傷者用というか障害者用と申しましょうか松葉杖という二本で1セットの杖が昔からあります。一方で人類の歴史は戦争の歴史。この負傷者というイメージが強いためか健常者が嫌って二本杖を使う文化というものが我々の社会に芽生えなかったのだろうか。それとも・・・もともと杖というものは歩行の際に身体のバランスを保つことを主目的にしたもの。他に装飾品としてのもの、もしくは防衛のための仕込み杖など。つまり、歩行推進力にはまったく何の役にもならない。それがステッキというものでありますが、その機能自体が二本のステッキを必要としなかったのではないか。しかし、運動不足の現代はその様相がちょっと変わってきていて、運動習慣を獲得するために、歩行の補助手段として二本のステッキを用いて、それで歩く習慣を求める。それが一部で「ポールウォーキング」などと言われるようになったわけなのである。

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