2008年10月8日水曜日

№131) A Giant Step for Mankind 人類のための偉大なステップ(その2)

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二足歩行
人間は至極あたりまえのように二足歩行の動物であります。ではストックを使ったノルディックウォーキング、ストックウォーキング、ポールウォーキング、スキーウォーキングなどは皆これまたやはり通常のウォーキングと同じく二足歩行とされるのでありましょうか?


四肢歩行
それはたしかに直接大地に接地するのは下肢二足のみです。しかしながらWストックを使って大地を突きその反発力で前に進んでいるわけですから、上肢(両手)ならびに上半身は間違いなく歩行推進力に寄与します。したがってこれは何としても二足歩行とは言えず明らかに四足歩行であり、さらに正確に言えば上肢2+下肢2=四肢歩行(ししほこう)なのではないでしょうか。

義肢歩行
ところで、現代われわれは四肢いづれかの機能を何らかの事由で不幸にも失った場合にその役割を代行するものとしての義肢or義足を使います。ストック歩行の場合もその両手のストックが義肢のようなものとなって、作用反作用という力学法則が働き、陸上の哺乳類に多く見られる四足歩行と同じような歩き方をしているわけですね ですから正しくは義肢2+下肢2によるところの義肢歩行なのではないでしょうか。


リ・コンデション
このストック・ノルディックウォーキングは、人類が進化の過程で文明とひきかえに失った上肢の歩行機能を回復させるものであり、ストックという言わば義肢を使って健康のためのトレーニングとするものであります。さらになによりも運動不足病を治療し本来人間の持つ自然治癒力を蘇らせ、バランスのとれた動物である人間のまともな心身に回帰させる「リ・コンディション運動」なのであります。


世界新記録
話は代わりますが先般私のこのブログでも取り上げましたパワーライザー(Poweriser)も、実はある優秀な義足の構造とまったく同じです。それは北京パラリンピックで世界新記録を出し、次回オリンピックでは一般選手に混ざって南アフリカの選手:オスカー・ピストリウス(下記↓URL参照)が陸上レースに出場する権利を獲得しております。ですから今日までの健常者世界新記録は何時の日かこの義足によって破られる日が来るとも言われております。


オスカー・ピストリウスの例

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%B9%A5%AB%A1%BC%A1%A6%A5%D4%A5%B9%A5%C8%A5%EA%A5%A6%A5%B9

戦略的特性
ストックノルディックウォーキングも、二義肢+二足の四肢歩行(≒四足歩行)ということで、これまで二足歩行では何としても実現できなかったところの全身運動、つまり上半身と下半身の圧倒的な骨格筋系統を使った健康のための運動が、義肢のおかげでここに安全にたやすく可能となったわけです。したがってこのことをもってストック・ノルディックウォー キングこそ健康運動における戦略的特性がある。と、私はことあるごとに申し述べてまいりました。


ストックと義肢義足
義肢義足の研究。そのような視点も今後のストック・ノルディックウォーキングを大きく発展させ切り開く要素の一つではないでしょうか。(つづく)














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