2008年6月12日木曜日

№97) ノルディックウォーキングにおけるメーカーの功罪/The merits and demerits of the maker in the Nordic Walking.


写真はYouTubeのmiaaroseより拝借


今日までのノルディックウォーキングというムーブメントがたどってきたここ十年余にわたる活動。そのほとんどがフィンランド/エクセル社主導によるものであった、といっても過言ではないでしょう。クロスカントリースキーを背景にして産まれたのがノルディックウォーキングであるというキャッチコピー。雪がなくともストックを使って通常の道を歩くということの驚き。その意外性と新鮮さが各国のメディアをして取り上げる格好な材料になったわけですね。それらがあいまって静かではあるが話題性のあるものとして今日まで各国に受け入れられ、スポーツ・運動習慣に縁の無かった人々の間においても取り組まれるようになり、一説には既に800万人の間で取り組まれているともいう。

当初エクセル社はそれが健康増進のための運動処方であること。それを体育・スポーツ分野を対象に学術団体や運動推進組織に働きかけ人々にもそのウォーキングテクニックと運動効果の具体的数値を示した。これが適正であったかどうかは別としてこれまで各国でわかりやすく説明してきました。一方、設計面ではストラップ改良を重点にしたバージョンアップを年々重ねていますね。営業活動としては各国展開の販売組織を結成すると同時にNW協会という拠点を設けそれをインストラクター養成機関とし、自社の資格認定ではあるが公式な国際団体の傘下であるかのように各国において組織する。またインターネットを駆使したビジュアルなイメージ戦術も内容は同じだがそのつど各国向けに更新しネット販売も駆使してきたわけであります。

このようなエクセル社による今日までの万般にわたる活動は、健康を求める人々に大いに受け入れられたと思いますね。最初は独自路線だったレキ社も、後にはノルディックウォーキングという名称をもってエクセル社との協調路線をたどります。こうしてエクセル社はノルディックウォーキングを世界に広めかつ浸透させてきた原動力だったわけです。概略したこのような事柄は彼らの功績のハイライト部分でありましょう。

しかしながら実際にその経過はあるものの、でも果たしてエクセル社やレキ社が示してきた方向性はそれが正しかったのか?果たしてそこに誤りはないのか。これはまったくのところ別問題で考えなければなりませんね。例えば、エクセル社レキ社が率先して開発してきた目玉商品にこの危険なストラップ中心の開発がありますがこの厳重に手を縛るストラップ、今日では世界中のメーカーがこの先例を真似てほぼ類似商品を製造してしまっているわけですよね。市街地においてはこのストラップが重大な人身事故の引き金になる恐れがあるにもかかわらずです。しかも上肢に傷害の発生も既にある。それにも増してアスファルト適応のためにはストラップレスが必須条件だということも今日ではだんだん明らかになっている。

私が思うにこのストラップ中心の考え方がエクセル社の罪の側面です。未だに誰も疑うことなく当たり前のこととして世界中の人々の手を縛り付けている。このテクニックが崩れると、いままで構築してきた土台全てが成り立たなくなる。いまさらこれを修正するわけにはいかないという判断でしょうか?開発から十年以上も経ているのに未だこれを見直す動きはありませんね。

エクセル社とレキ社をはじめとするメーカーは具体的に世の人々にこれを説明する義務がありますね。何故ゆえに健康を望む人々の手をそうまで縛らなきゃならんのですか?どうかお願いですから疑うことを知らない世界中の純真な人々の手を自由にしてやってください!そして何故にストラップレスのもっと強い推進力が実現できるアスファルト適応のストック&ポール開発に踏み切らないのですか?
未だストラップにこだわるメーカーに対し私はここに明確な苦言を申し述べる次第です。

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ノルディックウォーキング・ストックウォーキング愛好家の皆さん、プレイヤーの皆さん。インストラクターの先生方。もしこのブログをお読みでしたら自らストラップを外して自由になってください。ストラップの束縛から解放されたほうがむしろ快適です。ストラップは単に幻想に過ぎず何らの必要性もそこにはありません。ストラップを外せばそれだけ安全になります。むしろ個性を発揮しながら歩けると同時にそこには貴方らしいアイディアがいろいろと沸いてきます。だまされたと思ってこれを実行してみてください。私、ウエルネスウォーカーはここにストラップレスを激しく推奨いたします。

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独白:そもそもこのダブルストック歩行法は誰しも体験がなかったもの。その歩く喜びは実体験しないと本当のことがわからない。ですから体験のない人にそれを説明する場合にクロスカントリーを持ち出し、わかってもらえるのでそうする。それはいわばネタです。それをベタにしてしまったのがエクセル社といえなくもない。スキーストックからの発想の真っ直ぐな棒。それはもう機能的には限界に達していてストラップでそれを補完するのは土台無理。ストラップで推進力を得ようと思えば上肢の傷害が発生する。推進力の弱いまま(現状のまま)妥協していればそれが同時にムーブメント発展の障害になるこの矛盾。エクセル社もレキ社もみなさんそれはわかっていて壁に突き当たっているのだと思いますよ。懸命にその対策を模索しているのでしょうけど打開できない。♪実はとーーーっても簡単なことで解決できるのですけれどもね♪







♪♪♪Free from straps of Nordic Walking!!!





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