2008年4月12日土曜日

№64) ITと結びつくストックウォーキング



今般、「バイオニクス」をキーワードにしてストックウォーキングに関係するものをWEBで検索してみましたら、東京工科大学ハイテクリサーチセンターの「高齢者快適生活ネットワーク空間創成技術開発」というプロジェクトにたどり着きました。読みにくくて申し訳ありませんが記録のためこれをコピー&ペーストしておきます。このプロジェクトのコンセプトは、「活動から快適が生まれる-身体的に健康な人が、その能力をできる限り長く維持するための支援技術、知的な活動・社会的な貢献ができる環境実現のための支援技術-これが本研究プロジェクトの課題である」としておりますので、これはノルディック・ストックウォーキングとまったく同じ目的を有するものですね♪

***以下引用します(コピー&ペーストのままですみません)***


Research Report No.4
研究紹介
l ユビキタスIT ステッキの開発
Ø 目的
Ø 高齢者は,健康維持のため日常生活の中で無理なく運動を行う必要がある.本研
究では,高齢者が外出に幸福感を感じるという点に着目し[1],義務感からではな
く,楽しく歩行・外出に取り組める道具として,ユビキタスIT ステッキを提案す
る.
Ø 夜間の安全確保のためのLED の点灯,緊急時に周囲の注意を引くためのサイレン
発生,ステッキの置き忘れ防止の機能を付加したステッキの開発に取り組んでき
た.同時に,振動式あるいは握力式の発電型IT ステッキの開発や,ニッケル水素
電池あるいは電気2 重層コンデンサを内蔵した充電型IT ステッキの開発を行った
[2][3][4].
Ø 街中に存在するIC チップを,RFID(Radio Frequency Identification)技術で読み
取り,場所の認識,対象物の認識等を行って歩行者の案内をするシステムの試み
が行われている[5].本研究では,ステッキを常用する歩行者が楽しく歩行,外出
に取り組むための道具としてRFID リーダを内蔵したステッキを製作した.環境
に存在するIC タグを読み取ることにより状況に応じた情報の提供を試みるた.
Ø 原理・製作
Ø ユビキタスIT ステッキを下図に示す.ステッキに内蔵したRFID リーダが環境に
存在するIC タグを読むと,その結果は情報端末に送信され,対応する内容が表示
される.ステッキに内蔵するRFID リーダライタ1の,アンテナを除いた基板サイ
ズは19mm×30mm である.対応するIC タグの規格はHitag2 で,キャリア周波
数は125kHz である.リーダから電力を供給するパッシブ方式のIC タグである.
ステッキと情報端末の通信インターフェースはUSB か Bluetooth を想定する.

USB の場合は情報端末からバスパワーで給電する.Bluetooth の場合,電気2 重
層コンデンサを用いる.電気2 重層コンデンサは,2 次電池と比べて短時間の充電
が可能であること,充放電による劣化がほとんど無いこと,その重量が軽いこと
がその特徴である.
概念図 ユビキタスITステッキ 情報提示用端末とステッキ操作部
Ø 結果・考察
Ø 読み取り距離,範囲
Ø タグとアンテナの間に障害物が存在しても,看板や掲示物の裏面に貼り付ける等,
距離が数センチ以内の場合,読み取りできた.ステッキの長さを活かした長方形ア
ンテナを用いることにより広範囲で,タグの読み取りが可能になった.
Ø 省電力化の検討
Ø 電気2 重層コンデンサ(2.3V, 60F)と昇圧型電源IC を用いて5V で駆動する.消費電
流はRFID モジュールが13mA,Bluetooth モジュールが35mA である.電力消費を
抑制するため,タグの読み取りと通信時のみRFID リーダとBluetooth への給電を
するようマイコンで制御し,IT ステッキの実用的な稼働時間を確保した.
Ø 結論
Ø 高齢者の外出活動を促進するためRFID リーダを内蔵したステッキを製作した.読
み取り結果を端末に表示するインターフェースにUSB あるいはBluetooth を検討し
た.電源はUSB バスパワーあるいは電気2 重層コンデンサを用いた.電気2 重層
コンデンサの使用により超急速充電を可能にした.RFID リーダおよびBluetooth モ
ジュールの使用時のみ給電する省電力化により実用的な稼動時間を確保した.
Ø 謝辞
㈲五用設計 代表取締役 斉藤昭仁氏にはステッキの機械加工について協力頂いた.本研究
は新製品・新技術開発助成事業(東京都中小企業振興公社)の支援を受けて行われた.
参考文献
[1] 森岡,"高齢者の幸福感と外出行動", 都市計画第204 号(1996)
[2] 小林,三田地, ”IT ステッキ”, 計測自動制御学会第5 回システム インテグレーション部門
講演論文集, 3K1-2, つくば(2004.12.19)
[3] 北村,三田地,”置忘れ防止機能付きIT ステッキの開発-インターバル回路の試作と間歇
無線通信実験-”, 電子情報通信学会 2006 年総合大会, A-19-13, 東京(2006.3.27)
[4] 斉藤,三田地, ”IT ステッキ(高齢者安心ステッキ)の研究開発”, 八王子産学公連携機構
第6 回研究成果発表講演会要旨集, 284-285(2006)
[5] 東京ユビキタス計画, http://www.tokyo-ubinavi.jp/


***引用終わり*******

まぁとにかくおよそこれからのプロジェクトというものは、バイオテクノロジーとかITと密接に結びついたものになるようですね。ノルディック・ストックウォーキングはアナログ的なものの代表ではありますが、バイオテクノロジー、そしてナノテクノロジーと結びつくことで鬼に金棒みたいな威力を発揮していくのではないでしょうか。

<参考>ナノテクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ナノテクノロジー (nanotechnology) は、物質ナノメートル (nm、1 nm = 10-9m)の領域において、自在に制御する技術のことである。ナノテクと略される。物質を原子レベルの大きさで制御しデバイスとして使うという考えは、リチャード・P・ファインマンが1959年におこなった講演"There's Plenty of Room at the Bottom"[1]にすでにみられている。「ナノテクノロジー」という用語は1974年に元東京理科大学教授の谷口紀男が提唱した用語。
2001年にアメリカのクリントン大統領がナノテクを国家的戦略研究目標としたことから、日本でも多くの予算が配分されるようになり、現在最も活発な科学技術研究分野のひとつとなっている。



♪♪♪ ナノテクで結ぶノルディック・ストックウォーキング !!!






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