2010年8月31日火曜日

№263) ウィキペディアに見る「ノルディックウォーキング」



もともと「nordic walking」という名称は、発祥国と言われるフィンランドでは使われていない。この国ではもっぱらsauvakävely [サウヴァカヴェリュ]、つまりsauva「ストック」 + kävely「ウォーキング」の複合語が使われる。和訳すると「ストックウォーキング」である。ですから国によっては「ストックウォーキング」の意味を持つその国独自の言葉を使っている国も半分はあるようですネ♪

http://fi.wikipedia.org/wiki/Sauvak%C3%A4vely

また、ノルディックウォーキング人口が数百万に達する、NW先進国のドイツで注目されるのは、その運動効果がメーカーによる誇大宣伝である、という批判データーも併記されていることだ。

さらに、別途信頼できるデーターによるとこの国では既にノルディックウォーキングという言葉を使ったムーブメントは、5年連続も低下傾向にある。これはドイツだけではなく本場フィンランドもオランダも同じような低下傾向を示している!!!このような人気低下の傾向は極めて深刻であり、改良と進化というものが急務であることを告げている。

http://de.wikipedia.org/wiki/Nordic_Walking

とにもかくにも刻々と変化する各国のウィキペディアでその移り変わりを観察してみよう

        ***

Català=カタロニア語(スペイン北東部)

http://ca.wikipedia.org/wiki/Marxa_n%C3%B2rdica

Česky=チェコ語

http://cs.wikipedia.org/wiki/Nordic_Walking

Dansk=デンマーク語

http://da.wikipedia.org/wiki/Stavgang

Deutsch=ドイツ語

http://de.wikipedia.org/wiki/Nordic_Walking

English=英語

http://en.wikipedia.org/wiki/Nordic_walking

Esperanto=エスペラント語(国際共通語)

http://eo.wikipedia.org/wiki/Bastonmar%C5%9Dado

Español=スペイン語

http://es.wikipedia.org/wiki/Caminata_n%C3%B3rdica

Suomi=フィンランド語

http://fi.wikipedia.org/wiki/Sauvak%C3%A4vely

Français=フランス語

http://fr.wikipedia.org/wiki/Marche_nordique

Hrvatski=クロアチア語

http://hr.wikipedia.org/wiki/Nordijsko_hodanje

Magyar=ハンガリー語

http://hu.wikipedia.org/wiki/Nordic_walking

Italiano=イタリア語

http://it.wikipedia.org/wiki/Camminata_nordica

Lëtzebuergesch=ルクセンブルグ語

http://lb.wikipedia.org/wiki/Nordic_Walking

Nedersaksisch=オランダ北東部語

http://nds-nl.wikipedia.org/wiki/Noords_wandelen

Nederlands=オランダ語

http://nl.wikipedia.org/wiki/Nordic_walking

Occitan=オック語(仏南部)

http://oc.wikipedia.org/wiki/Caminada_dab_bastons

Polski=ポーランド語

http://pl.wikipedia.org/wiki/Nordic_walking

Português=ポルトガル語

http://pt.wikipedia.org/wiki/Nordic_walking

Русский=ロシア語

http://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A1%D0%BA%D0%B0%D0%BD%D0%B4%D0%B8%D0%BD%D0%B0%D0%B2%D1%81%D0%BA%D0%B0%D1%8F_%D1%85%D0%BE%D0%B4%D1%8C%D0%B1%D0%B0

Slovenčina=スロバキア語

http://sk.wikipedia.org/wiki/Nordic_walking

Svenska=スエーデン語

http://sv.wikipedia.org/wiki/Stavg%C3%A5ng

日本語

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0


<合計22ヶ国>

2010年8月28日土曜日

№262) 2010.7.10/EIGER NORDIC WALKING EVENT

写真によってはクリックで全画面に拡大します

アイガー(スイス・アルプス) ノルディックウォーキング・イベントが、2010710日に行われ、コース21.1km/11.8km/5.9km3コース、それぞれ楽しげな写真がアップされております。

http://www.eigernordicwalking-event.ch/cms/front_content.php

2010年8月18日水曜日

№261) <公開特許公報/テキスト浄書版>「ストックで歩行力を増進する運動法」

現在の特許庁はパソコンによるデジタル出願が可能です。ただし私ウエルネスウォーカーが出願した時代の1986年当時まだアナログで手書きによるもの及びタイピングしたものという時代背景でした。そこで当時私は文章が苦手だったため(今も同じ)、富士通oasysの「先生」を使った記憶があります  なんと実に懐かしい時代ですよね~!!! 

というわけで、その時代以前の特許庁・公開公報というものは、実は出願文書の原簿をマイクロフィルムに撮って公開し、後年PDFにしたものなのです。ですからこの時代以前~明治以来の検索はとてもとても不便ですよね。もし特許庁に予算があればOCRなんかでテキスト文書に変換することができると思いますが、昨今は「事業仕分け」というものもありますから、過去出願の検索が政治に理解されるかどうかという社会的問題です

なにしろ特許文書というのは普通の文章と違いまことにわかりにくい。でも特許というものは言葉が唯一無二の根拠になるのです。図面はあくまでも単なる例であって図は法的な確固とした証拠にはならない。そんなこんなでこのたび私の特許出願内容をテキストで浄書・変換しておこうとこの夏の宿題にしました。それが下記の「<公開特許公報/テキスト浄書版>ストックで歩行力を増進する運動法」であります(:〇数字は割愛。図面は特許庁PDFからの転載)


     ***


<公開特許公報/テキスト浄書版>「ストックで歩行力を増進する運動法」

           ↓

日 本 国 特 許 庁(J P) 特 許 出 願 公 開

公 開 特 許 公 報 (A) 昭6397179

Int.Cl. 4 識別記号   庁内整理番号 公開 昭和63(1988) 427

         A 63 23/04     Z-6612-2C 

             69/18     D-65332

             69/36       65332C 審査請求 未請求 発明の数 1(全4頁)

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  発明の名称 ストックで歩行力を増進する運動法

 特 願 昭61243070

  出 願 昭61(1986)10 15

発 明 者  村 雲  二郎   神奈川県相模原市上鶴間1941番地 B5104

出 願 人   村 雲  二郎   神奈川県相模原市上鶴間1941番地 B5104







明 細 書


1.発明の名称

 ストックで歩行力を増進する運動法


2.特許請求の範囲

 1 シャフト⑴の頭部に、角度を変えて接続した交換可能な柄⑵と、シャフト⑴の下部に、角度を変えて接続した交換可能な脚部⑶を持つストックで、歩行時に歩行する後方地面をキックし、後方に加圧し追しやりその反動で歩行幅を広くして前進するストックで歩行力を増進する運動法。

 2 シャフト⑴が2~3に分割可能に形成されたものである特許請求の範囲第1項のストックで歩行力を増進する運動法。


3.発明の詳細な説明

(産業上の利用分野)

 この発明は、歩行運動の際に使用する運動用具で、歩行幅を広くさせて歩行速度を増進させる目的を持ち、歩行時における下肢運動の負担を軽減させ、上肢ならびに身体上部の肉体運動を活発にするためのストックに関するものである。

(従来の技術)

  最も手軽にできる運動法のひとつである歩行にあたり、従来は運動用具などの使用例は少なく、わずかに古来より杖(ステッキ)などが使われているにすぎない。杖(ステッキ)は、歩行ならびに直立時の助けに携える細長い1本の棒で、身体のバランスを支えるためと、歩行リズムを調え、装飾品としての役目をもったものである。この杖(ステッキ)は、歩行幅を広げて歩行速度を増進させたりするには不十分で、歩行時における下肢運動の負担を軽減させる効果は少ないものである。さらに上肢ならびに身体上部の運動を活発にするための充分な機能を発揮するは至らない。

  参考例第2図にあげたこの杖(ステッキ)の作用は、柔軟性に乏しい細く長い棒⒜本体と、棒⒜の頭部に接続された柄⒝を持ち、下部に接続した石突き⒞で構成されたものを利用し、歩行するやや前方の地面に石突⒞をキックしながら前に歩き、手の力で身体下部の地面を加圧しながら身体のバランスを保つことに役立っている。しかし地面を加圧している手の力が棒⒜を通じて真上に近い角度から身体 重心前後の位置にある地面をキックし加圧しているため、加圧した反動力を前進力に置き換えるにはわずかな効果にとどまっている。もし身体重心の後方に角度を変えて追しやった場合には、柄⒝を持つ手の位置が不自然となり手や腕が疲れやすく、さらに石突⒞が地面をスリップしやすい。また棒⒜に柔軟性がないため、ばねの力を応用して手の振子運動を助けるまでに至らない。したがって歩幅を広くして歩行速度を増加させる目的には効果の少ないものである。

 従来のスキーに使われるストックは、雪上面のみに使われているもので、通常の歩行にあたっては利用することができない。

(発明が解決しようとする問題点)

  本案は以上のような問題点を解決するために細く長いシャフト⑴に弓なりになる柔軟性を持たせてそのばねの力を応用して手の振子運動を助けシャフト⑴に対し角度を変えた柄⑵を持たせてあるため手が歩行時の自然な姿勢で握れるようにしてあり上肢が長時間の運動にも疲労しない工夫がされシャフト⑴の下部に角度を変えた脚部⑶を取り付けてあるため後方への加圧が確実にできる。さらに脚部底に滑り止め⑹があり地面が平滑な状態や水や氷であっても摩擦力でスリップしない。

 このストックを両手に持ち、歩行する身体重心の半歩後方近くの地面をキックし、加圧しながら身体重心の1歩半後方近くの地面まで追しやる運動を左右交互に繰り返し、その反動力を利用して歩幅を広くして歩き前進速度を増加させるストックで歩行力を増進させる運動法である。

 これは本人がノルディックスキー術の運動法を研究してしている際にヒントを得たものである。

(問題点を解決するための手段)

 これを第1図を使って説明すれば、⑴はシャフト、⑵は柄、⑶は脚部、⑷はひも、⑸はにぎり、⑹は滑り止め、である。

 柄⑵ににぎり⑸が取り付けてあり地面に平行な角度であるため上肢の力をそのまま後方に追しやることができるので、歩行する際の手の振子運動の角度に逆らわず充分に力を入れることができる。

  シャフト⑴は、身体重心から1歩半近く後方の地面をキックできる長さを持たせてあり、地面に対し45度近くの角度で考案されているため上肢からの力がシャフト⑴を伝わって身体重心後方半歩近くの地面をキックした後加圧して身体重心1歩半後方近くの地面まで追しやりその反動力を利用して歩行幅を広くして前進速度を増加させることができる。シャフト⑴は弓なりになる柔軟性を持たせてありストックが地面を加圧した際にシャフト⑴が弓なりになって力をためた状態となりストックを前に移動する際にばねの作用が働き上肢の振子運動を助けている。脚部⑶の底部は地面に対し平行の角度を持たせてあるためシャフト⑴が地面に対し45度近くの角度であってもスリップすることなく確実に加圧することができる。滑り止め⑹は運動靴のスパイク状となっているため路面の状態が平滑なものであったり水や氷で滑りやすい状態であっても摩擦力で滑りを防止することができる。

(作用)

  第3図(イ)に示すように、歩行姿勢でこのストックを両手に握り、右手に握った柄⑵を歩行する身体前方に出し、右下肢は身体後方に位置させ、右ストックの脚部⑶を右下肢足部近くの地面にキックする。このとき左手に握ったストックの柄⑵は身体後方にさげ左下肢は身体前方に位置し、左ストック脚部⑶は身体重心の1歩半後方近くの地面にある。この姿勢から前進運動となり、第3図の(ロ)に示した一歩前進した姿勢となる。

  この間の作用は、第3図(イ)の姿勢から右ストックの柄⑵を後方に加圧して後ろに追しやりながら右下肢を一歩前進させ左下肢に重心を移動しながら左ストック脚部⑶をあげて身体重心半歩後方近く前に移動し第3図(ロ)の姿勢となる。この姿勢から次に左ストックの柄⑵を後方に加圧し後ろに追しやりながら左下肢を一歩前進させ右下肢に重心を移動しながら右ストック脚部⑶をあげて身体重心半歩後方近く前に移動第3図(イ)の姿勢となる。同じ運動を交互に繰り返す。

 実施にあたっては1本のストックを左右交互に使用することによっても上記の効果に近いものが得られる。また氷上や登山・ゴルフ場などにおいても利用できると同時に杖(ステッキ)としても使うことができる。

 柄⑵は交換ができるようになっておりラジオ・時計・磁石・歩行計・寒暖計・カメラ・ライト・雨具、などの内蔵用部品が装着された柄⑵と交換できるので、歩行運動を楽しいものにすることができる。

 脚部⑶は交換が可能となっており、歩行運動をする人の好みに合わせて、靴・動物の足・ゴルフクラブのヘッド・乗物・など多様な形状の脚部にすることができる。

 シャフト⑴は2~3に分割可能なものと交換することができ、折りたたんで持ち運びに便利なものと伸縮自在なものを使用することができる。

(発明の効果)

 以上のストックによる歩行運動法は、左右両上肢によって後方に加えた力の反動を利用して、歩幅を広くすることができるので歩行速度を増加させると同時に歩行時における下肢の運動負荷を軽減させ、上肢ならびに身体上部の肉体運動を活発にする効果が得られる。

 従来、歩行運動における運動用具の利用の機会が少なかったが、このストックを使った歩行力を増進させる運動法の原理を応用することによって広く産業に応用することができる。


4.図面の簡単な説明

 図は発明によるストックで歩行力を増進する運動法の実施例を示すもので、第1図は実施例の斜視図である。第2図は杖(ステッキ)の参考例の斜視図。第3図は作用を表した図である。

 1‥‥シャフト 2‥‥柄 3‥‥脚部

 4‥‥ひも 5‥‥にぎり 6‥‥滑り止め

 ⒜‥‥棒 ⒝‥‥柄 ⒞‥‥石突


           

           特許出願人 村 雲 二 郎


2010年8月14日土曜日

№260) 段差乗り越え「竹馬型」歩行ロボットの進化♪


日刊工業新聞発行の、ロボナブル(robonabie)2009.10.27 号に、

「産総研と日産、立ち乗りタイプの移動ロボット開発、2輪型と竹馬型2機種を試作」という記事が掲載されている。

以下にその内容をご紹介申し上げます。


出典URL:http://robonable.typepad.jp/news/2009/10/20091027-22-a6a.html


***

産業技術総合研究所は、日産自動車と共同で立ち乗りタイプの移動ロボットを開発した。

踏み板の左右に2つの車輪を2本のポールで操縦する2輪型と、ポール付きの1輪ロボットを2台組み合わせた竹馬型(写真)の2機種。

道路を走れるよう段差乗り越えなどの性能を強化した。

今後の商品化については未定としている。

開発した2輪ロボットは、踏み板の左右に搭載した2つのモータと駆動輪により5km/hで走行する。

立ち乗り電動2輪車「Segway(セグウェイ)などに類似した構造でありながら、左右に配置した2本のポールに捕まることができ、前後方向から乗降できる。

前後左右など進行方向の操縦は、踏み板上のセンサなどにより体重移動を検知して行う。

また、周辺の障害物などを検知するセンサにより、荷物だけを載せて人間に追従する運搬用にも使える。

踏み板高さを低くし、エアサスペンションを使うことで乗り心地を向上した。

竹馬型ロボットは、ポール付きの踏み台にモータと駆動輪を1つずつ搭載した、前述の2輪ロボットを左右に分離した構造。

前後方向のみに駆動し、倒立2輪の要領で制御をする。

方向転換はロボットを傾けたり竹馬のように持ち上げたりして行う。

産総研は、開発したロボットをベースにさらに改良を続ける。竹馬型ロボットは小型化して、足に装着できるようにする考えという。

***

ま、これはある種国産の「ウォーキング・ロボット」といえるのかもしれない。

ノルディック・ストック・ウォーキングのような健康増進機器ではないものの、歩行障害の方にとってこのロボット開発は「段差乗り越えなどの性能」が、朗報になるのではないでしょうか


<参考>

産業技術総合研究所(AIST

URL:http://www.aist.go.jp/index_ja.html






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2010年8月13日金曜日

№259) 「ストック歩行法」ウエルネスウォーカー/進化の歴史



        写真:使い勝手が悪く不便なアスファルトパット


本日はストック歩行に関する歴史、その進化を振り返ってみます。世にあるいわゆる「ノルディックウォーキングの歴史」というものは、確たる証拠が明らかにされておらず、それはメーカーや発祥国側作成の、自分に都合のよい後だしジャンケンのような、ビジネス目的の単なる伝聞に過ぎません。いみじくもあらゆる歴史とか起源というものは、根拠ある客観的な証拠に基づき証明されたものでなければならない。私ウエルネスウォーカーの場合、日本国特許庁保管による出願文書をたどって見ることと致します。


   ☟☟☟

「ストック歩行法」の原点というべきものは、過日2010810日火曜日に258) 昭和61(1986)初めて我が国日本で考案された「ストック歩行法」とは? ですでに明らかに致しました。これこそが原点であります

【発明の名称】ストックで歩行力を増進する運動法

【出願日】昭61(1986)10月15日

公開番号】昭63-97179

公開日昭和63(1988)4月27日

http://jiro-murakumo.blogspot.com/2010/08/258-611986.html

   ☟☟☟

そしてその8年後に「運動用具」という名称で特許出願がなされ、この文書の中には「先端部に少なくとも1方向に回動可能に設置された接地部材とを有する運動用具 」とあって、これはとりもなおさず「車輪」装着を意味する特許出願内容となっています。その意味で「車輪」装着という決定的な進化が認められる出願文書といえるでありましょう


【発明の名称】運動用具

【出願日】平成6年(1994)9月27日

【公開番号】特許公開平8-89598

【公開日】平成8年(1996)4月9日

http://www2.ipdl.inpit.go.jp/begin/be_search.cgi?STYLE=login&sTime=1232161935541

検索キーワード「 村雲二郎 」→クリック→一覧表示←クリック

[特許公開平8-89598]を選択クリック

すると[簡易表示]のページが出る。この出願の詳細内容を閲覧するには、

最下段にある[表示中の実用新案の詳細表示画面を表示する]ボタンをクリックし、出願内容全てが閲覧できる。




   ☟☟☟

さらにその13年後に「ノルディックウォーキング用ストック」という名称で、図面にも車輪を装着し、かつシャフトの角度を進行方向に折り曲げた実用新案が出願されました。これは「ストック歩行」からみて実に21年後のことであります。これにて「車輪」装着だけでは解決できなかった強・床反力獲得が可能になったのであります


【考案の名称】ノルディックウォーキング用ストック

【出願日】平成19年7月24日(2007.7.24)

【登録日】平成19年9月12日(2007.9.12)

【発行日】平成19年10月4日(2007.10.4)

http://www2.ipdl.inpit.go.jp/begin/be_search.cgi?STYLE=login&sTime=1232161935541

検索キーワード「 村雲二郎 」→クリック一覧表示←クリック

[登録実用新案第3135969号]←を選択クリック

すると[簡易表示]のページが出る。この出願の詳細内容を閲覧するには、

最下段にある[表示中の実用新案の詳細表示画面を表示する]ボタンをクリックし、出願内容全てが閲覧できる。

   ☟☟☟

これらの出願文書は逐一公開公報として世界に開放されております。各国がそれにならって類似した考案が可能ですが、なんと「ストック歩行法」が特許出願されてから今年で24年目となり、来年で四半世紀を向かえることとなります。そろそろ、ノルディック・ストックウォーキング愛好家が望んでいる、強力な推進力のある、使い勝手がよくて環境に優しい、万能型ポール&ストックを、本格商品化プロジェクトの形で発進されることが望まれますネ

         写真:環境に悪い金属爪(LEKI社製)


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2010年8月10日火曜日

№258) 昭和61年(1986)初めて我が国日本で考案された「ストック歩行法」とは?

我が国でもインターネットを利用して特許情報などを閲覧・印刷できる「特許電子図書館(IPDLIndustrial Property Digital Library )」サービスが一般に公開されるようになり、それは年々進化を続けております。

この特許庁特許電子図書館IPDLでは、明治以来発行されている特許・実用新案・意匠・商標の公開公報を、万人が無料で個人のパソコンから閲覧・印刷ができるようになっており、きわめて便利なものなので本日はそれをここにご紹介申し上げます次第

           ***

昭和61(1986)初めて我が国日本で考案された「ストック歩行法」を、自分のパソコンから閲覧する場合は下記URLをクリックする

http://www.ipdl.inpit.go.jp/Tokujitu/tjsogodb.ipdl?N0000=101

クリックすると

①下記ページの画面が出る。

          

  文献種別  文献番号

1.[   ]   [        ]


②上記記入欄に、「ストック歩行法」の定められた公開公報の記号であるところの[ A  ] ならびに [ S63-97179  ]を、それぞれコピペで記入する。

      <見本>

  文献種別  文献番号

1.[ A  ]   [S63-97179   ]


③さらに同ページ下行


 ●表示形式 項目/レイアウト表示 ○PDF表示の行を

 右側のPDF表示の中にチェックと変更する。


      <見本>

 ●表示形式 ○項目/レイアウト表示 PDF表示


          

最後に下段左側の[文献番号照会]ボタンをクリックする。


クリックすると


画面は変わって、[1. 特開昭63-097179 ]と出るのでこれをクリックすると、PDF画面となり、自由に拡大縮小ができページ移動も可能、印刷も容易なので非常に便利です。


クリックすると


昭和61(1986)初めて我が国日本で考案された「ストック歩行法」の画面

(画面が出たら、さらに2回クリックすると文字が最大になり読みやすくなります。)



<公開特許公報/テキスト浄書版>「ストックで歩行力を増進する運動法」

 ↓ (:〇数字は割愛。図面は特許庁PDFからの転載)

日 本 国 特 許 庁(J P) 特 許 出 願 公 開

公 開 特 許 公 報 (A) 昭6397179

Int.Cl. 4 識別記号   庁内整理番号 公開 昭和63(1988) 427

         A 63 23/04     Z-6612-2C 

             69/18     D-65332

             69/36       65332C 審査請求 未請求 発明の数 1(全4頁)

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  発明の名称 ストックで歩行力を増進する運動法

 特 願 昭61243070

  出 願 昭61(1986)10 15

発 明 者  村 雲  二郎   神奈川県相模原市上鶴間1941番地 B5104

出 願 人   村 雲  二郎   神奈川県相模原市上鶴間1941番地 B5104







明 細 書


1.発明の名称

 ストックで歩行力を増進する運動法


2.特許請求の範囲

  1 シャフト⑴の頭部に、角度を変えて接続した交換可能な柄⑵と、シャフト⑴の下部に、角度を変えて接続した交換可能な脚部⑶を持つストックで、歩行時に 歩行する後方地面をキックし、後方に加圧し追しやりその反動で歩行幅を広くして前進するストックで歩行力を増進する運動法。

 2 シャフト⑴が2~3に分割可能に形成されたものである特許請求の範囲第1項のストックで歩行力を増進する運動法。


3.発明の詳細な説明

(産業上の利用分野)

 この発明は、歩行運動の際に使用する運動用具で、歩行幅を広くさせて歩行速度を増進させる目的を持ち、歩行時における下肢運動の負担を軽減させ、上肢ならびに身体上部の肉体運動を活発にするためのストックに関するものである。

(従来の技術)

  最も手軽にできる運動法のひとつである歩行にあたり、従来は運動用具などの使用例は少なく、わずかに古来より杖(ステッキ)などが使われているにすぎな い。杖(ステッキ)は、歩行ならびに直立時の助けに携える細長い1本の棒で、身体のバランスを支えるためと、歩行リズムを調え、装飾品としての役目をもっ たものである。この杖(ステッキ)は、歩行幅を広げて歩行速度を増進させたりするには不十分で、歩行時における下肢運動の負担を軽減させる効果は少ないも のである。さらに上肢ならびに身体上部の運動を活発にするための充分な機能を発揮するは至らない。

  参考例第2図にあげたこの杖(ステッキ)の作用は、柔軟性に乏しい細く長い棒⒜本体と、棒⒜の頭部に接続された柄⒝を持ち、下部に接続した石突き⒞で構成 されたものを利用し、歩行するやや前方の地面に石突⒞をキックしながら前に歩き、手の力で身体下部の地面を加圧しながら身体のバランスを保つことに役立っ ている。しかし地面を加圧している手の力が棒⒜を通じて真上に近い角度から身体 重心前後の位置にある地面をキックし加圧しているため、加圧した反動力を前進力に置き換えるにはわずかな効果にとどまっている。もし身体重心の後方に角度 を変えて追しやった場合には、柄⒝を持つ手の位置が不自然となり手や腕が疲れやすく、さらに石突⒞が地面をスリップしやすい。また棒⒜に柔軟性がないた め、ばねの力を応用して手の振子運動を助けるまでに至らない。したがって歩幅を広くして歩行速度を増加させる目的には効果の少ないものである。

 従来のスキーに使われるストックは、雪上面のみに使われているもので、通常の歩行にあたっては利用することができない。

(発明が解決しようとする問題点)

  本案は以上のような問題点を解決するために細く長いシャフト⑴に弓なりになる柔軟性を持たせてそのばねの力を応用して手の振子運動を助けシャフト⑴に対し 角度を変えた柄⑵を持たせてあるため手が歩行時の自然な姿勢で握れるようにしてあり上肢が長時間の運動にも疲労しない工夫がされシャフト⑴の下部に角度を 変えた脚部⑶を取り付けてあるため後方への加圧が確実にできる。さらに脚部底に滑り止め⑹があり地面が平滑な状態や水や氷であっても摩擦力でスリップしな い。

 このストックを両手に持ち、歩行する身体重心の半歩後方近くの地面をキックし、加圧しながら身体重心の1歩半後方近くの地面まで追しやる運動を左右交互に繰り返し、その反動力を利用して歩幅を広くして歩き前進速度を増加させるストックで歩行力を増進させる運動法である。

 これは本人がノルディックスキー術の運動法を研究してしている際にヒントを得たものである。

(問題点を解決するための手段)

 これを第1図を使って説明すれば、⑴はシャフト、⑵は柄、⑶は脚部、⑷はひも、⑸はにぎり、⑹は滑り止め、である。

 柄⑵ににぎり⑸が取り付けてあり地面に平行な角度であるため上肢の力をそのまま後方に追しやることができるので、歩行する際の手の振子運動の角度に逆らわず充分に力を入れることができる。

  シャフト⑴は、身体重心から1歩半近く後方の地面をキックできる長さを持たせてあり、地面に対し45度近くの角度で考案されているため上肢からの力がシャ フト⑴を伝わって身体重心後方半歩近くの地面をキックした後加圧して身体重心1歩半後方近くの地面まで追しやりその反動力を利用して歩行幅を広くして前進 速度を増加させることができる。シャフト⑴は弓なりになる柔軟性を持たせてありストックが地面を加圧した際にシャフト⑴が弓なりになって力をためた状態と なりストックを前に移動する際にばねの作用が働き上肢の振子運動を助けている。脚部⑶の底部は地面に対し平行の角度を持たせてあるためシャフト⑴が地面に 対し45度近くの角度であってもスリップすることなく確実に加圧することができる。滑り止め⑹は運動靴のスパイク状となっているため路面の状態が平滑なも のであったり水や氷で滑りやすい状態であっても摩擦力で滑りを防止することができる。

(作用)

  第3図(イ)に示すように、歩行姿勢でこのストックを両手に握り、右手に握った柄⑵を歩行する身体前方に出し、右下肢は身体後方に位置させ、右ストックの 脚部⑶を右下肢足部近くの地面にキックする。このとき左手に握ったストックの柄⑵は身体後方にさげ左下肢は身体前方に位置し、左ストック脚部⑶は身体重心 の1歩半後方近くの地面にある。この姿勢から前進運動となり、第3図の(ロ)に示した一歩前進した姿勢となる。

  この間の作用は、第3図(イ)の姿勢から右ストックの柄⑵を後方に加圧して後ろに追しやりながら右下肢を一歩前進させ左下肢に重心を移動しながら左ストッ ク脚部⑶をあげて身体重心半歩後方近く前に移動し第3図(ロ)の姿勢となる。この姿勢から次に左ストックの柄⑵を後方に加圧し後ろに追しやりながら左下肢 を一歩前進させ右下肢に重心を移動しながら右ストック脚部⑶をあげて身体重心半歩後方近く前に移動第3図(イ)の姿勢となる。同じ運動を交互に繰り返す。

 実施にあたっては1本のストックを左右交互に使用することによっても上記の効果に近いものが得られる。また氷上や登山・ゴルフ場などにおいても利用できると同時に杖(ステッキ)としても使うことができる。

 柄⑵は交換ができるようになっておりラジオ・時計・磁石・歩行計・寒暖計・カメラ・ライト・雨具、などの内蔵用部品が装着された柄⑵と交換できるので、歩行運動を楽しいものにすることができる。

 脚部⑶は交換が可能となっており、歩行運動をする人の好みに合わせて、靴・動物の足・ゴルフクラブのヘッド・乗物・など多様な形状の脚部にすることができる。

 シャフト⑴は2~3に分割可能なものと交換することができ、折りたたんで持ち運びに便利なものと伸縮自在なものを使用することができる。

(発明の効果)

 以上のストックによる歩行運動法は、左右両上肢によって後方に加えた力の反動を利用して、歩幅を広くすることができるので歩行速度を増加させると同時に歩行時における下肢の運動負荷を軽減させ、上肢ならびに身体上部の肉体運動を活発にする効果が得られる。

 従来、歩行運動における運動用具の利用の機会が少なかったが、このストックを使った歩行力を増進させる運動法の原理を応用することによって広く産業に応用することができる。


4.図面の簡単な説明

 図は発明によるストックで歩行力を増進する運動法の実施例を示すもので、第1図は実施例の斜視図である。第2図は杖(ステッキ)の参考例の斜視図。第3図は作用を表した図である。

 1‥‥シャフト 2‥‥柄 3‥‥脚部

 4‥‥ひも 5‥‥にぎり 6‥‥滑り止め

 ⒜‥‥棒 ⒝‥‥柄 ⒞‥‥石突


           

           特許出願人 村 雲 二 郎